嵐、映画『忍びの国』主題歌「つなぐ」が映し出すものとは? 大野智による振り付けにも注目

 嵐の通算52枚目のシングル『つなぐ』が6月28日にリリースされる。

 表題曲は、大野智が“伊賀最強”の忍者役で主演を務める映画『忍びの国』(7月1日公開)の主題歌。嵐が映画主題歌を務めるのは、2013年公開の二宮和也主演作『プラチナデータ』以来約4年ぶりだ。

 すでに同曲の音源は各メディアにて解禁されている。映画の舞台・戦国の世を思わせる疾走感は、ギターと三味線のかけあいによる小気味よいサウンドで表現。しかし全体的にテンポは遅めで、ゆったりとした歌の言葉運びを聴いていると、忍び足の忍者の姿が浮かんでくる。メンバーそれぞれの歌声を楽しめるソロパートもあり、聴きごたえも十分だ。また、情報番組などではMVの内容も一部公開されている。冒頭では、大野が一人忍法のような手の動きをすると、分身の術さながらメンバーたちが背後から現れる。全身黒の忍びのような衣装に身を包んでいて、まさにテーマは“忍者”だ。

 今回「つなぐ」の振り付けは大野智が担当したのだという。大野はこれまでも数々の嵐楽曲の振り付けを担当しており、メンバーからも信頼を集める“振付師”としての一面を持つ。最新コンサートツアー『Are You Happy?』では、自身のソロ曲「Bad Boy」とアルバム収録曲「TWO TO TANGO」の振りを担当。シングル表題曲の振り付けを担当するのは、「Bittersweet」(2014年)以来のことだ。大野の振り付けは、足のステップと手の振り、フォーメーションに特徴がある。前述した分身の術のようなフォーメーションは、「Bittersweet」でも全員が縦一列になり一人ずつ顔を出していくというかたちで取り入れられており、大野らしさを感じた一つの要素である。また、サビ部分に出てくるスキップのようなステップ、片足で立って手をくねくねと動かす術のような振りも印象的だ。映画さながら忍者の要素を取り入れたダンスは、クールな楽曲がもたらす忍者のイメージを忠実に再現している。また、メンバー全員による同じ振りを効果的に取り入れることも得意な手法の一つのため、「つなぐ」でも息のあったパフォーマンスに期待したい。

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