欅坂46は先輩グループと異なる価値観を目指す? 4thシングル選抜を分析
1stと2ndのフロント経験者を多数、2列目に置くというフォーメーションについては、下記のように考察する。
「欅坂46は、いたずらにメンバーの配置をシャッフルしているわけではなく、グループの基調とするトーンはしっかり守りつつ、実験的要素を加えようとしており、その意図が2列目のメンバーから伝わってきます。彼女たちは1stと2ndで作った欅坂46のトーンを担保する存在であり、他のメンバーの動きが多くてもここが安定していることで混乱を感じさせない布陣となっているのかもしれません」
最後に、香月氏は今後の欅坂46について、こう期待を寄せる。
「欅坂46はアイドルファン以外にも訴求するほど、順調すぎるといえるくらい充実したデビュー1年目を経て、2年目へ突入しようとしています。ただ、デビューからのスピードがそのまま5年〜10年と続くわけではありません。“坂道シリーズ”の先輩である乃木坂46は、2年目で初めてセンターを動かし、いまでは様々なメンバーが“顔”を務めるようになったことで、長期にわたって盤石なグループになっていきました。欅坂46が同じ道をなぞることが必ずしも良いとはいえませんが、デビューしてすぐに平手さんがカリスマ化し、彼女が背負うものが急速に重くなっていったことも気になりますし、グループの見せ方の選択肢をここからさらに広げることにも期待したいですね」
グループがデビュー2年目へ突入する印となる4thシングル。この作品を経て、欅坂46はどこへ向かうのか。まずは4thシングル表題曲の発表を待ちたい。
(編集部)