jealkb『夢路薔薇ノ誓 2016』特番放送記念インタビュー
jealkbが明かす“再起動”の手応え「音楽人として話を聞いてくれる場所が増えてきた」
「メディアにも呼んでもらえない時期もあった」(haderu)
――ライブのハイライトについてもお話させてください。hidekiさんの涙も見られた「by your side」が、大きな見所だったと思います。あの曲はもっと大きなところで演奏したいという旨の発言もされていましたね。
hideki:そうですね、ちょっと涙が出て来ちゃいましたね。
haderu:武道館で皆がルミカライトを灯してくれているところを想像しましたね。僕自身もバラードが好きですし、elsaも作るのが得意で、定期的に応援してくれてる人に向けて曲を作りたいというのもありますし。
elsa:ライブ、とくにワンマンだと、パワーバラードというか、一曲でガラッと雰囲気を変えられるものが必要ですよね。ただ、対バンイベントやフェスだと、持ち時間が30分くらいのことが多くて、それだとバラードは入れにくいですよね。2017年はそういうチャレンジもできたらいいなと思っています。
hideki:それを入れれたらホンモノって感じですよね。バンド始めたばかりの時は、バラードを歌い終わった後に来る余韻の良さがわからなくて。終わったらすぐ喋りだしちゃってたんですよ。
――間を嫌ってしまった。
haderu:「いやいやいやいや、聴いてもらいましたけどねー」みたいなMCしてたもんね。
hideki:自分たちで折角いい曲をやっても、すぐに雰囲気を壊しちゃってたんですよ。でも、結成から10年を超えて来て、ドシッと歌いきるということがやっとでき始めたなと。
haderu:この時のライブも、「by your side」後の余韻はしっかりと作れたんですけど、その後の喋りだしがやっぱ難しいなと思いました。まあ、最終的にはツッコミ役がいるから、何とかなるんですけど。一番グダグダしてしまうのは、edieeのMC。
hideki:皆が助けるんですよね。色んな人からツッコミが入って。
haderu:メンバー紹介で一人ずつ喋るのに、edieeの所だけ、3〜4人が喋ってフォローしてるからね(笑)。
――先ほど「武道館」という言葉も出ましたが、バンドとしてそこに向かうんだという決意がライブからも見て取れました。動員に関しては、一度下がった時期も乗り越えて、O-EASTを埋めれるところまで来ていますよね。
haderu:Zepp Tokyoも埋めて、さらに大きなJCBホール(現・TOKYO DOME CITY HALL)を埋めて、「いよいよ次はどこでやる?」というタイミングでメンバー2人が脱退して。その2人はバンドの中で、お笑いコンビ(ギンナナ)を組んで、芸人としてイチからやると。2人の気持ちもわかるから「お前たちが戻ってくるまで、jealkbの場所を残すから」と話して、また200人の小さいハコからスタートを切って。ただ、すぐには元に戻れなくて、色んな葛藤もありました。ようやくここまで戻ってこれて、2017年はZepp Tokyoでライブもできることになったので、あとはZeppが埋まるかどうかが当面の課題です。
ーーZeppは年末ですし、今から啓蒙していけば大丈夫なのでは?
haderu:こうやってメディアの人がjealkbに興味を持ってくれることが嬉しいですね。一度はメディアにも呼んでもらえない時期もあったんですけど、最近はネット配信も含めて活動場所が色々と増えて、それを見た方々が「面白いね、何かお手伝いさせてよ」と声をかけてくれて。MCでも言いましたが、最初は誤解をするような放送の仕方をする番組も多々あったんです。でも、しっかりとじっくりと音楽をやってる人として話を聞いてくれる場所が増えてきた。
――いまは結成したての頃の偏見もなくなってきていて、真っ当に一対一で評価される状態になっていますよね。
haderu:メンバーもそれぞれ自信がついてきて、sapotoが入って音も厚くなって。とはいえsapotoもデビュー時から関わってくれてたわけで。実際どうなの? サポートメンバーとしてやってきた時期と、正式メンバーになってからで、何か変化はある?
sapoto:以前は楽曲に携わる際もCD音源のことしか考えてなかったんですが、いまはMVでelsaさんがこう抜かれた方がカッコイイんじゃないか、ライブ向けにこうやった方がいいんじゃないか、という画を意識するようになりました。
――今年は年末のZeepに照準を合わせた活動になっていくと思うのですが、春にはアルバムをリリースして、ツアーも開催するんですよね。
haderu:2016年に『reboot』で再起動して、改めて自分たちはこんなバンドですよとお示し出来るように『IDENTITY』というタイトルのアルバムにしました。この作品を持って春からツアーに出るんですけど、今まで行けていなかった仙台や山口などの場所も回ります。CDを出していない期間もあったんですが、リリースをすると待ってくれる人が出来るので、ちゃんと直接出向いて音を届けたいんです。で、年末にはそこでお会いした人が集結してくれるといいですね。
hideki:まずは、僕らがあなたたちの街に行くので、年末だけ来てもらってもいいですか? という感じです。
――動員に関しては、新規のファンも2回目以上のファンもどんどん増えている印象です。
haderu:11年やってきて、興味が薄れて離れて行った人がまた戻って来るという現象も起こったりしていて。帰って来てくれる人も新しく入ってくれる人、昔からずっと応援してくれてる人も集まって、どんどん大きなところを目指したいです。
――番組の副音声でもお話しされていましたが、「Reverse Bonito」も“離れていったファン”へのメッセージが込められているとか。
haderu:そう、離れて行ったジュアラーに向けての曲でもあるんです。一度は3500人キャパを埋めていたわけなので、一体どこに散らばったんだと(笑)。あの時より確実にバンドとしては成長できているし、当時応援してくれてたなら、今も絶対応援してもらえると思って。だからメディアにももっと出ていきますし。
――そうすることで、戻って来る人、新たに来る人、支え続けてくれる人が増えていけば理想的ですね。
haderu:そんな期待もあってZeepを押さえたわけですから。
dunch:武道館ライブという夢は1年目からずっと掲げてるので、そうするにはここで躓いてる場合じゃないですよね。
haderu:武道館、改修前には行きたいですよね。
hideki:武道館はもう待ってくれなくなってるんですよね。
――年末ライブは恒例になりつつありますが、開催発表から本番までかなりの期間があるわけで、どのくらい時間をかけて準備されるのか気になります。
haderu:ずっと年末のライブは頭の片隅にあるので、そこにむけて曲を作ったり、グッズを作ったり、設定や空気感を作ったりと、それぞれに準備は進めています。その途中にある一つひとつのライブもモノにしなければいけないし、新しいものもどんどん試して、良いものを持っていきたいです。
――ちなみにツアーは対バンライブなのでしょうか?
haderu:ほぼワンマンで、何カ所か対バンがあります。そこでも感化されて突き動かされるものがあれば、jealkb色に染めて再提示もしていきたいですね。成功のイメージは当然持ってやってるんですが、お客さんが来てくれないことにはライブがどんなに良くても「成功」と呼べないので、とにかく足を運んでもらうように動く一年にしていきます。
(取材・文=中村拓海/写真=三橋優美子)
■放送情報
テレ朝チャンネル1にて
2月26日(日)午後4:00~よる7:00
番組案内HP
■リリース情報
『IDENTITY』
発売:初夏
詳細未定
■ファンクラブ情報
「jeal&」(ジュアランド)
ファンクラブ特典
1.会員証の発行
2.Web会報の配信(セットリストやメンバーライブ後動画など)
3.jealkb LIVEチケットの先行販売
4.番組観覧、イベントの優先招待
5.FC限定イベントの開催
6.FC会員だけのライブ写真UP
年会費:¥6,000(税込)
※2月14日(火)より入会受付開始
■ライブ情報
『jealkb TOUR 2017 IDENTITY』
4月14日(金)埼玉・西川口Hearts
4月15日(土)千葉・柏PALOOZA
4月28日(金)茨城・mito LIGHT HOUSE
4月29日(土)神奈川・横浜Baysis
5月12日(金)大阪・アメリカ村DROP
6月8日(木)山口・RISING HALL
6月9日(金)福岡・BEAT STATION
6月30日(金)宮城・仙台HooK
7月7日(金)愛知・名古屋Electric Lady Land
7月21日(金)東京・渋谷 WWW X
7月22日(土)東京・渋谷 WWW X
※2月21日(火)より新FCサイトにてチケット販売開始
『jealkb TARGET 2017』
12月22日(金)
Zepp DiverCity
open/18:00 Start/19:00