Bentham、新曲お披露目フリーライブで見せたメジャーへの決意 「今度はオレらが引っ張る番」
「最高の1日にしようぜ!」小関竜矢(Vo/Gt)の呼びかけに、観客の歓声が響き渡る。2月2日、渋谷WWWにてBenthamが開催した『Get the OTOSHIDAMA!!-新曲全曲お披露目フリーライヴ-』は、春にメジャーデビューする彼らの勢いを印象付ける公演となった。
まず1曲目の「サテライト」でフロアに一体感を生み出すと、「タイムオーバー」「KIDS」と立て続けに披露。辻怜次(Ba)がステージを自在に駆け回り、観客を盛り上げていく。「最強のセットリスト持ってきたんでよろしく!」と小関が自信をのぞかせ、「踊りましょう」と煽ると「HEY!!」へ。小関がステージから身を乗り出し、フロアはさらに熱くなる。その後も鈴木敬(Dr/Cho)のソロから始まる「contact」、テンポの変化が楽しい「恋は白黒」、切なさを感じる「After party」と“踊れるロック”だけではない彼らの振り幅の広さを見せつけた。
「ファンのみんなにCD発売に先駆けて新曲を聴かせたかった」と小関はMCで今回のライブへの思いを語ると、「その前に『メジャーおめでとう』っていってもらっていい?」と悪戯っぽく笑う。観客が声を揃えて「おめでとう」というと、辻がくす玉を割り一気にお祝いムードに。そして、4月に発売する『激しい雨/ファンファーレ』の全収録曲を一気に披露。
クールなロックチューン「激しい雨」、小関が「僕らの門出を祝いつつ」と語った通り、始まりへの期待感が溢れる「ファンファーレ」に続き、優しい歌声でしっとりと歌い上げる「NEW WORLD」を披露。すると、「今回、前からある曲をアレンジしました」と、須田原生(Gt/Cho)がステージに登場したキーボードを奏で、新たなアレンジによる「夜明けの歌」へ。先ほどまでとは異なる瑞々しい音が響き渡り、真剣に聴き入るフロアの表情が印象的だった。
そして「全てはこの曲から始まりました。皆さんが引っ張ってくれたから、今度はオレらが引っ張る番。メジャーになってもやることは変わらない。皆さんを<振り向かせ>られそう!」と小関の言葉とともに、ライブ定番曲の「パブリック」を演奏。さらに須田が観客とのコール&レスポンスを楽しみながら、激しい“雨”ならぬ“飴”を撒くというパフォーマンスとともに「手の鳴る方へ」を披露し、盛り上げる。本編最後は、代表曲のひとつである「クレイジーガール」で締めくくった。