Mr.KING、Prince、SixTONES、Snow Man、Love-tune、Travis Japan…Jr.が今アツい!

キャッチーな存在感とアイドル性の高さ:Love-tune

 Love-tuneの良さは、「キャッチーさ」ではないだろうか。まず、歌とダンスのパフォーマンスのレベルが高い。昨年『A.B.C-Z Star Line Travel Concert』に出演した際に、関ジャニ∞の「Masterpiece」を歌って踊っており、完成度の高さに感心したものだ。さらに、まず、バンド形式のパフォーマンスができるため観客を飽きさせない。楽器演奏のテクニックも持ち合わせており、『ジャニーズ・オールスターズ・アイランド』では、ゲストで登場したTOKIO・松岡昌宏に「(自分より)さっきのJr.の子の方が上手いよ」と言わしめたほど。さらに、Love-tuneのメンバーは容姿もキャッチーだ。全員スタイリッシュでジャニーズJr.とは思えない華やかさがある。歌良し、ダンス良し、楽器良し、見た目良し。このアイドル性の高さは、彼らの大きな武器である。

ダンススキルの高さとキャラが生み出すギャップ:Travis Japan

 ジャニーズJr.の中でも、抜群にダンスが上手いグループと言えばTravis Japanだろう。ダンスパフォーマンスの中で見せる表情の豊かさやダイナミックな動き、華奢な体型のメンバーが多いにも関わらず迫力あるアクロバット、どれを取っても申し分ない。しかし、口を開いた途端印象は180度変わる。仲田拡輝、森田美勇人、宮近海斗はここぞとばかりにボケを連発し、スベることも恐れない。そこに七五三掛龍也のあざとさ、吉澤閑也の癒し系キャラ、中村海人の天然キャラも加わり、やりたい放題だ。そんなメンバーを川島如恵留・梶山朝日がなんとかまとめようとする様子は、Travis Japanの日常風景になりつつある。メンバーのゆるさとダンススキルの高さによって生まれるギャップが、Travis Japanにハマる理由なのかもしれない。

 ジャニーズJr.のメンバーやファンにとって、デビューできるか否かは重大なこと。しかし今、ジャニーズJr.もデビューしたグループに引けを取らないほどの人気を博し、完成度の高さを見せている。この先、デビューという線引きは少しずつ薄れてくるのだろうか。彼らの今後の活動から目が離せない。

(文=高橋梓)

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