メロディー・チューバックが語るデビューへの決意「歌手になることを諦めたことは一度もなかった」

メロディー・チューバックが語るデビューへの決意

 メロディー・チューバックが、1月25日にデビューミニアルバム『Melody』をリリースする。彼女は、現在短大の声楽科に通う19歳。これまでにはTVアニメの挿入歌を担当したり、「天才てれびくん」の出演など幅広い活動を行ってきた。そのなかでも自身が表舞台に立って活躍する歌手への夢は揺らぐことなく、今回デビューを掴むこととなった。今回のインタビューでは、メロディー・チューバックが音楽に触れたきっかけから、今作に収録されたそれぞれの楽曲について、歌へのスタンスなどじっくりと話を聞いた。(編集部)

「声の幅が広がったことで、より豊かな表情が出るようになった」

ーー音楽とのつきあいはどんなふうに始まったんでしょうか?

メロディー・チューバック:その昔、父はベース・プレイヤー、母は歌手だったので、2歳の頃にはもう母に教えられた英語の歌を歌ったりしてました。記憶にはないんですけど、当時のホーム・ビデオを見るとそんな姿があります。

ーー娘の名前をメロディーにするほど、音楽好きの一家なんですね。

メロディー・チューバック:お腹にいたときから、父母の奏でる音楽を聴いて育ったんだろうなと思います。

ーー楽器のトレーニングを受けたりはしましたか?

メロディー・チューバック:物心つくかつかないかの頃、母からピアノの、父からギターの手ほどきを受けて、小学生になってからどちらも教室で習うようになりました。中学の部活の弦楽部では、バイオリンを3年間。

ーー好きなアーティストはいましたか?

メロディー・チューバック:小学生の頃、いきものがかりが大好きでした。初めて買ったCDは『YELL/じょいふる』。「YELL」のキャッチーな曲と、思いが伝わる真っ直ぐな歌声が素敵だなと。歌い方は少し影響されてると思います。

ーー将来は歌の道に進みたいと思ってましたか?

メロディー・チューバック:最初にレコーディングの仕事をしたのが4歳。そのときのことはほとんど憶えてないんですけど、楽しかったという記憶だけはありました。母が歌の仕事をしていることも当時すでにわかってたので、自分もやりたいと思ってた気がします(笑)。

ーー子供番組で歌ってた時期もありましたよね。

メロディー・チューバック:はい。NHK教育テレビ(天才てれびくん)です。スタジオの仕事と違ってテレビは華やかなイメージがあったので、出られてうれしいという感覚はありました。同時に、ずっとそこにいられるわけじゃないということもわかってました。一緒に出演してた仲間たちが、ある時期卒業していくのも見てましたし。心のなかで「今は子供としてこの番組に出てるけど、大人になったら大人の世界のテレビに出られる歌手になりたい」と思ってました。

ーー子供心ながらいろいろと考えていたんですね。アニメの挿入曲を歌うなど、順調にキャリアを重ねていたように思えますが。

メロディー・チューバック:歌の仕事はちょこちょこと途切れることなくやってたんです。ただ、声だけで、私自身が表に出ることはなかったので、「早くデビューして表舞台に立ちたい!」と思ってました(笑)。その思いが燃え尽きることはなかったですね。

ーーその後、短大の声楽科に進み、現在も在籍中とうかがってます。それを選んだのは?

メロディー・チューバック:本格的にクラシックを歌うことはやってなかったし、声楽をやれるとも思ってなかったんですけど、大学の進路を決めるときに、行くならやっぱり音楽系しかないなと。高校2年からクラシックの勉強をし始めたので、追いつくのが大変だったんですけど。

ーーポップ・フィールドで活動していくうえでも、役に立つ発見があったりしますか?

メロディー・チューバック:あります。正解のないポップスと違って、クラシックでは声をこう響かせるというカタがある。それを実践すると、これまで使ってきたノドとは全然違う場所を使っている感覚になりますね。「筋トレしなさい」ともよく言われます。体がちゃんと使えてないと、きちんとした発声もできないという考え方。いわゆるノドで歌わないということなんです。そういう訓練をしていくうちに、ポップスを歌うときノドが疲れなくなった。というか、歌いやすくなりました。ポップスは基本的に地声、声楽は完全にファルセット。でも、その中間の声っていうのもある。それが出るようになりました。

ーースゴい進化ですね。

メロディー・チューバック:声の幅が広がったことで、より豊かな表情が出るようになった気がします。

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