7thシングル『魔法』インタビュー
塩ノ谷 早耶香が目指す、自分らしい表現「みんなとより近い存在として、メッセージを届けたい」
「新たな塩ノ谷 早耶香を表現することができた」
ーーカップリング楽曲についても伺いたいと思います。「YOU」 という曲に込めた思いは?
塩ノ谷:この曲は、3年ぐらい前……19歳の頃にプリプロした曲だったんです。何よりも歌詞の世界感がすごく素敵だなと思って、いつかみなさんに届けたいと思っていました。「自分自身じゃなくて、あなたの幸せが私の幸せ」というメッセージが、大きな愛でその人を包みたいという気持ちで溢れていて、歌っていてもグッとくる1曲です。
ーー『魔法』という作品1枚を通して、聴く人にはどんなふうに楽しんで欲しいですか?
塩ノ谷:生きていると、苦しかったりすることもあるし、強がってしまうこともあると思うんです。涙を流して一度その思いを空っぽにしてもらって、でも空っぽのままじゃちょっと心が寒いから「YOU」みたいなちょっと温かい曲を心の中に入れてもらえたらいいなと思います。心のリフレッシュみたいな感じでこの1枚を楽しんでもらえたらうれしいです。
ーーでは、ここからは2016年を振り返っていただこうと思いますが、塩ノ谷さんにとって今年はどんな1年でしたか?
塩ノ谷:挑戦の年だったなと思います。2月にはフィンランドにも行かせていただいて、言葉が通じないという状況で3日間、1日1曲を作っていくという日々だったんですけど、かなりハードでした。でもその中で自分と向き合って、自分のアイデアが曲に組み込まれてすごく素敵な曲が作られていったので、本当に幸せな時間でした。そういうチャレンジの中で実を結んだ「SMILEY DAYS」のような曲ができて、新たなビジュアルにも挑戦ができて、新たな塩ノ谷 早耶香を見せることができました。
ーー確かに、『SMILEY DAYS』のジャケット写真はこれまでとは違う雰囲気を打ち出していましたよね。
塩ノ谷:はい。今までを否定するわけではなく、より塩ノ谷 早耶香らしさって何なんだろう、自分に一番合ってるスタイルを求めていきたい、と思って作ったものでした。今までは少し背伸びをしていた感じがあったんですけど、そうじゃないところに自分を持っていけたらいいなということで挑戦したんです。それがみなさんからも、すごくナチュラルで良かったと言っていただけて、ホッとしました。その『SMILEY DAYS』があって、今度はまた違うアプローチで「魔法」という楽曲で新たな塩ノ谷 早耶香を表現することができて、自分としてもよかったなと思います。
ーー表現の幅が広がったという感じですね。
塩ノ谷:そうですね。今までの塩ノ谷 早耶香が着ないようなものを着て、今までの塩ノ谷早耶香がしないようなメイクをして……と挑戦していく一方で、逆に今までのものが出来なくなったわけではないので、そのぶん幅は広がったと思います。
ーープライベートで着る服も少し変わった、というお話も聞きましたが。
塩ノ谷:そうなんです。プライベートでも今までは黒のものが多くて、クローゼットの中が黒で埋まるみたいな感じだったのですが、パステルカラーを着るようになったりしてかなり色が変わってきました。新たな発見がありましたね。