NEWS 手越祐也の生き方に学ぶ自分らしさ 11月11日を機に“手越イズム”を振り返る
11月11日は何の日か。11月11日は、日本でも有数の多く記念日として登録されている日なのだとか。ポッキー&プリッツの日、麺の日、サッカーの日、チンアナゴの日…そんな注目の日に生まれたのが、NEWS手越祐也だ。手越の誕生日と聞くと、さらに11月11日が特別なオーラを放っているように感じる。
そう今や「手越」は、日本でも特別、強靭なハートの持ち主として、一目を置かれている。ブレないアイドル像を発信し続け、ときには「アイドルなのに」と言われる仕事もこなしていく。そんなエンターテイナーとしてのプロ根性を、私たちは何度も目にしてきた。
今年29歳になった手越祐也は、なぜ「アイドル手越祐也」になったのか。その強さは、私たちが自分らしく生きていくヒントが詰まっているようにも思える。彼の20代ラストイヤーの活躍も願いつつ、手越イズムを振り返りたい。
思いたったら即行動
持ち前の運動神経の良さを活かして、サッカー少年として幼少期を過ごした手越。負けず嫌いの性格から、なんでも一番にならないと気がすまず、リレーではアンカー、応援団の団長などを経験してきたと語られている。小学生時代は、恋をすれば直球でアプローチ。いきなり告白することも珍しくなかったそう。
ジャニーズのオーディションにも気負うことなく参加した手越。思春期に、私立の男子校に通っていたことから、「それまで女のコを意識してなかった」「ジャニーズに入らなかったら、今ごろもっさい29歳になっていたはず」と、11月8日にゲスト出演したラジオ『KちゃんNEWS』でも語るほど、本人としては見た目はイマイチだったようだ。
しかし、そこから「こうなりたい」と思ったら即行動に移すことで、手越は成長を遂げていく。人から見られているという意識から外見が磨かれたのは間違いないが、それ以上に手越を輝かせたのは「歌がうまくなりたい」と自腹でボイストレーニングを受けたり、筋トレをしたりと、自分が努力しているという自信だった。
「無理」を目立つキッカケに
「無茶なこと大好き」と、ジャニーズ事務所公式ファンサイト 『Johnny's web』内で、NEWSメンバーが交替でつづる「NEWS RING」というコーナーで語っている手越。みんなが無理だと言っているものにこそ、やってやろうという気持ちになるんだそう。その理由は目立ちたいから。
「虫が無理」なのに、手越は番組でゲテモノ料理を口にする。「高いところから無理」なのに、世界最大級のバンジージャンプを飛んでみせる。「無理」なもの「無理」とハッキリという性格でありながら、その無理なシチュエーションがカメラの前に用意されたら「やってやろう」と奮起してしまう脅威の目立ちたがり屋だ。
「どんなにしんどいことも先にある楽しいことを考えると頑張れる。突き抜ければ、つらくなくなる」と、過去に雑誌のインタビューで答えていた手越。まさにピンチをチャンスに変えるとは、彼のことをいうのだろう。無理だからやらないのか、無理だからやるのか。こういう人がステージに立たなくてどうする、と思わず感服させられてしまう。
弱みは見せない覚悟
NEWSが4人の新体制になったとき、手越の口から語られたのは不安よりも「センターに立つチャンス」というポジティブな言葉だった。デビュー当時は、Jr.として活動した期間が短く、キャリアの違うメンバーとの劣等感も感じていた手越。負けず嫌いでコツコツと続けてきた努力があったからこそ、「今の自分ならできる」と確信を持って発言できたのだろう。
NEWSのエースになるからには、グループのシールドとして全てを受け止める覚悟もしたという。手越の不思議なところは、圧倒的な強さを見せながらも、繊細さが垣間見えるところだ。「人に批判されても、自分で感じていないことには何も響かない」とバッシングもものともしない強気発言と「(自分の)弱いところなんて、ファンの人は見たくないでしょう」と冷静に客観視する言葉。そのバランス感覚が絶妙なのだ。
そのバランスをうまく保っているのが、NEWSというチームなのではないかと思う。同ラジオでも「落ち込んだことはまったくない」と話す手越を小山慶一郎が「それでいいよ、グループなんだから」と、そっとフォローする場面も。
行動派の手越に対して、慎重に言語化していく加藤シゲアキ。NGを持たない開放的な手越に対して、芯のあるこだわりを貫く増田貴久。手越が安心して輝けるのは、互いに自立し、ときにフォローし合えるチームがいてこそなのかもしれない。「このチームのためなら」という守るべきものがあってこそ、個人の限界にも挑戦し続けられるのだろう。