元はちきんガールズ 川村文乃がハロプロ研修生に 卒業と加入を繰り返すグループ全体の行方は?

 Hello! Projectが、8月17日にハロプロ研修生の新メンバー6名の加入を発表した。

 ハロプロ研修生とは、Hello! Project内でデビューを目指す研修生を指す。かつては「ハロプロエッグ」とも呼ばれ、現在のモーニング娘。'16の譜久村聖やアンジュルムの和田彩花、Juice=Juiceの宮本佳林がここから各グループへと加入していった。

 今回のハロプロ研修生加入者の中で、特に注目されているのが川村文乃。彼女は、今年6月まで高知県のローカルアイドルグループ「はちきんガールズ」のメンバーであり、熱狂的なハロプロファンとしても有名であった。川村のハロプロ研修生への加入は、グループ全体にとってどのようなことを表しているのか。『アイドル楽曲ディスクガイド』の編者であり、同事務所のタレントに詳しいピロスエ氏は、彼女の加入についてこう解説した。

「川村文乃は、『Juice=Juiceの宮本佳林に似た顔立ちで、モーニング娘。'16の工藤遥推しを公言している現役ロコドル』ということではちきんガールズ所属の頃からハロプロファンの間では有名なメンバーでした。2011年から5年間活動し、現在17歳。これまでのキャリアも評価されての加入と考えられます。昨今、ハロプロは元カントリー・ガールズの稲場愛香をはじめ、元地方アイドルとして活動していたメンバーを多数採用している経緯があります。また、川村は高知県出身ですが、これまでハロプロメンバーは四国出身者がほとんどいなかったんです。過去には演歌歌手の前田有紀が愛媛県出身で高知県育ちだったぐらいですが、久しぶりに四国出身メンバーが加わることになるのも珍しいですね」

 さらに、ピロスエ氏は今回のハロプロ研修生6名の加入をこう推察する。

「モーニング娘。'16が、現在行っている『モーニング娘。'16 新世紀メンバーオーディション』は『該当者なし』で再募集を開始しています。過去のケースを振り返ると、アンジュルムの相川茉穂、Juice=Juice金澤朋子、こぶしファクトリーの井上玲音、広瀬彩海などがハロプロ研修生加入から短期間で各グループに昇格していきました。もしかしたらこの6名の中から娘。に加入するメンバーが出てくるのかもしれません。今年9月には『Hello! Project 研修生発表会 2016 9月 ~SINGING!~』が東名阪のZeppにて開催され、今回の研修生6名の初パフォーマンスが予定されています。そのポテンシャルを確認できる良い機会と言えるでしょう」

 また、7月にはアンジュルムにハロプロ研修生から笠原桃奈、8月にはつばきファクトリーに同じくハロプロ研修生から小野瑞歩、小野田紗栞、秋山眞緒が加入。7月に「ハロプロ研修生北海道」始動といった加入、グループ始動の流れがあった。

「アンジュルムは、2015年11月に上國料萌衣が加入し福田花音が卒業、2016年5月に田村芽実の卒業後、同年7月に笠原の加入と、常に“9人”を維持しています。グループのリーダーである和田彩花は『モーニング娘。プラチナ期がアンジュルムの目標』と常々発言していますが、娘。プラチナ期も9人だったというのは面白い偶然ですね。実際、最近のアンジュルムはアグレッシブなパフォーマンスを展開していて頼もしいです。また、つばきファクトリーに加入した秋山は今春に開催された『Hello! Project 研修生発表会2016 ~春の公開実力診断テスト~』にてダンス部門賞を獲得した実績があります。つばきは未だメジャーデビューを果たしていませんが、ハロプロは過去にメンバー増員後にメジャーデビューといったケースがあったために、その段階を踏んでいる最中なのかもしれません」

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