映画『青空エール』で「キセキ」歌うwhiteeeen、なぜ“歌声”だけで10代リスナーの心を掴んだか?

whiteeeenが10代の心を掴む理由

 甲子園を目指す野球部員と、甲子園のスタンドで野球部を応援することを夢見る主人公の青春ストーリーを描く映画『青空エール』が8月20日より公開となり、土日2日間で動員16万人、興収1億9700万円で動員ランキング3位に初登場を果たした。同作品の主題歌は、これまでにも不良野球部員が熱血教師と甲子園出場を目指すドラマ『ROOKIES』(TBS、2008年)、第81回選抜高等学校野球大会で開会式入場行進曲と、甲子園ものの定番曲となっているGReeeeN「キセキ」。しかし、今回『青空エール』の主題歌となった「キセキ」は、透明感ある女性の歌声で歌われていることで話題となっている。

 その主題歌を担当しているのは、女性ボーカルユニットwhiteeeen。2015年春に公開した映画『ストロボエッジ』の主題歌がGReeeeNの「愛唄」に決定した際、GReeeeNのメンバーから、新たに女性ボーカルを募集して同曲をカバーしててもらいたいとの提案があり、whiteeeenの結成に至ったとGReeeeNオフィシャルHPにて明かされている。実際のオーディションは、コミュニケーションアプリ「LINE」を使ってオーディションが開催され、メンバー4人全員が10代の女子であることも特徴だ。映画『ストロボエッジ』の主題歌は、「愛唄〜since 2007〜」というタイトルで、iTunes/レコチョクほか計8配信サイトでチャート1位を記録し、レコチョクアワード月間最優秀楽曲賞4月度シングル月間1位を獲得。また、第30回(2015年度)日本ゴールドディスク大賞「ベスト5ニュー・アーティスト」を受賞するなど、各方面から高い評価を受けている。

 現在、whiteeeenは、映画『ストロボエッジ』の主題歌に続き、『青空エール』の主題歌に抜てきされ、10代から絶大な支持を受けている。「キセキ ~未来へ~」のMV(竹内涼真出演)は、映画のなかで甲子園を目指す野球部員が主役となるアナザーストーリーが描かれ、公開直後から再生数が59万再生を突破。ほかにも、先日、メジャーデビューを発表した“双子ダンス”で活躍する高校を卒業したばかりのまこみなが振り付けを考え、コラボした映像を公開。振り付けを真似して投稿した動画が、動画共有コミュニティMixChannelをはじめSNSを通して広がっている。また、10代を中心に人気の動画アプリ『SNOW』から、アパレルショップ『SPINNS』デザインによるwhiteeeenオリジナル動画スタンプがリリース。『SNOW』スタンプが、アーティストの楽曲とコラボするのは、初めてのことで、タレントのGENKINGや木下優樹菜らも自身のInstagramに投稿し、10代に限らず話題を呼んでいるようだ。

whiteeeen「キセキ~未来へ~」MV whiteeeen Short ver.

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