NEWSのメンバーが今、面白いーー『変ラボ』で見せる個々の才能と健気な姿

 この夏、NEWSが一皮も二皮もむけそうだ。NEWSは現在4人体制。相次ぐメンバーの脱退により、結成時の半分以下の人数に。人気メンバーが抜けた直後には「イチゴのないショートケーキ」と揶揄されたこともあったという。そんな苦悩の日々を赤裸々に語り、崖っぷちなイメージを強めてきた。だが今、4人ならではのNEWSが面白くなってきた。

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(C)タナカケンイチ

 8月1日には、4人がレギュラー出演している冠番組『変ラボ』(日本テレビ系)のスペシャル番組がオンエア。24時間耐久で恐怖実験を行なうという過酷なロケに挑戦した。4月からスタートした同番組。テーマが、新発見を求めてNEWSで様々な実験をしようというもの。今回の特番は、その集大成とも言えるもので、放送内容もリアクション芸のオンパレードだった。

 オープニングからマッチョマンに担がれ、アイマスクでロケ地まで移動させられ、爆薬あり、お化け屋敷あり、ドラム缶風呂で全裸まで披露し、「今、最もNGのないアイドル」と言われる始末。

 だがNEWSは、今カッコ悪い姿こそカッコいいのだ。真夜中のお化け屋敷でかくれんぼをすれば、人一倍ビビリな小山慶一郎が恐怖のあまり「ちょっとおしっこ出ちゃった、ごめんなさい」と失禁宣言。夕方にキリッとキャスターをしているときとは大違い。そんなギャップもいいが、最後は頭脳プレーで鬼から逃げ切る姿もカッコいい。

 歌って踊ってスポーツ万能なイメージのあるジャニーズの中で、「運動能力が低い」と公言してしまう加藤シゲアキ。ビリビリと電流が流れるバトンでリレーをする実験では、絶叫しながら疾走し、地味にタイムを縮める…も、他のメンバーがそれどころではなかったため実験結果には影響せず。そんな報われなくても必死なところが、真面目でカッコいい。

 かねてからキレイ好きで知られる増田貴久だったが、ゾンビと手を繋いで駆けずり回ったり、気づけば牛舎で牛糞をかき集める。番組の裏テーマとして、NEWSの悲鳴でベートーベンの「歓喜の歌」を作っていたという企画がバラされると「だとしたら、もっと音階を出したかったなー。プロとして」とポロリ。全ての実験にプロとして対応していたことが伺えて、あらためてカッコいい。

 もちろん、NEWSのバラエティ王子である手越祐也の存在を抜きには語れない。手に汗握るホラーゲームのバーチャルリアリティ映像を見ながら握力がアップするかを試す実験では、恐怖のあまり椅子から転げ落ちて七転八倒。派手なりアクションをとったにも関わらず、通常時よりも3分の1しか力が出ないなど、オチとしてもバッチリな活躍だった。番組内では、もはや「メンタルモンスター」の呼び名が定着しており、スペシャルの翌週(8月4日オンエア)には、半裸の状態で目隠し&拘束でハムスターやヘビを身体に這わせたり、においの強いものを食べたオネエとキスをして見事に当てたりと、衝撃シーンが次々と披露された。体を張りながら、常に期待以上の結果を出し続ける手越は、本当にカッコいい。

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