Crossfaithが語る、海外と日本それぞれの戦い方「地球規模で活動し、日本でもっとデカくなりたい」

Crossfaithが語る海外と日本での戦い方

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「自分たちの原点に近い」(Teru)

ーーところで、皆さんのように世界各地を廻っていると、曲作りをする時にはどういった人たちの顔がちらつくんでしょうか。

Teru:曲作りのテーマによったりもするんですけれど、例えばSoundwave(オーストラリアを代表する音楽フェス)でシドニーのオリンピック会場でプレイした時に、今やってる曲だとテンポが速過ぎる、もう少しデカいビートが欲しいと感じたりとか。もちろん、スタジオや部屋で作ることも大事ですけれど実際にプレイしていくのはステージの上なので、こういうステージに立ちたいとか、自分がライブしている姿を思い浮かべて作ったりはしますね。せっかく曲を作ってもライブで出来ないとなるとバンドとして矛盾してしまうので、そこは常に考えているかもしれないです。

ーー今作の場合はどうでしょうか。

Teru:今作は3曲とも毛色が違うんですけど、「Revolution」はスタジアム向けの曲で、「Rx Overdrive」は俺らが元々持っていたハイパーさとパンチを兼ね備えた曲になっているんじゃないかと。自分たちの原点に近いですね。

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Teru

ーー今回のプロデューサーはどなただったんですか?

Koie:(前作の)『XENO』と一緒です。ジョシュ・ウィルバーはいろんなアイディアをくれるけど、「これじゃなきゃダメ」とは絶対に言わない人なんですよね。「こっちの方がいいと思うで。でも、最終的にはお前らが決めることや」ってこっちに委ねてくれる。そういう風に道を照らすように仕事をしてくれる人なので俺たちに合ってるなって。

ーーシングルの1曲目で、「Rx Overdrive」のようなストレートなメタルコアサウンドを放り込んできたところにバンドの意志を感じました。

Koie:そうですね。曲順を決める時に、「やっぱパンチだろ」って。それが名刺代わりになると思うので。自分がレコ屋で試聴する時もまず1曲目を聴くし、再生した瞬間に「なんじゃこりゃ!」ってなった経験もしているから、そういう意味で「1曲目がいいんじゃない?」って。

Kazuki:普通の曲やったら普通で終わると思うんです。めっちゃ好きやったらもちろん覚えてくれるし、嫌いやったらそれはそれで覚えると思う。だけど何もなかったら何も残らないんで、良くも悪くも記憶のどこかに入り込もうとはしてます。

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Kazuki

ーーそういう意味で言うと、多くの人の耳を捉えやすくて1曲目に相応しいのは「Revolution」なのかなと思ったんですけど。

Koie:『MADNESS』くらいから音楽性の幅が広がってきたんですけど、今もう一度「Crossfaithとは何ぞや」ということを見せるためには衝撃度の高い曲で行きたかったんです。「Rx Overdrive」を聴いてから「Revolution」を聴くのと、「Revolution」を聴いてから「Rx Overdrive」を聴くのでは感覚が違う。レコード会社の人だったら「Revolution」を選ぶと思うんですけど、でも俺らの場合は違うなって」

ーー今作でMVは作るんですか?

Koie:「Rx Overdrive」で作ります。

ーーやっぱり、自分たちが押し出すものはこれだと。

Koie:それもそうやし、MVをイメージした時に俺たちの見せたい世界と一番しっくりきたのが「Rx Overdrive」だったんですよ。

ーーてっきり、「Revolution」で作るものかと思ってました。

Koie:まだ出していないだけでこの曲のビデオもあるんです。SiMと一緒にやったシングルにも入っていて、ライブでもやりましたけれど反応は良いですね。

ーーうがった見方かもしれないですけれど、この曲は日本のロックフェスを意識したのかなと思ったんです。特に邦楽系ロックフェスのお客さんはよりわかりやすいものを求めると思うんですけれど、「Revolution」はシンプルに盛り上がれる構成なので夏フェスでコール&レスポンスが起こる画が浮かぶぐらいハマってると感じました。

Teru:それをイメージしたところもありますね。日本のフェスに出る機会も嬉しいことに増えたので、こういう楽曲でこんな魅せ方も出来るぞっていう感覚はありました。

ーーただ、ほぼ全編歌モノかつ、これだけわかりやすく仕上げたのはある意味挑戦ではないですか?

Teru:そうですね。シングルだから出来たっていうのもあるかもしれないし、『XENO』以降もさらに進化し続けていきたいので、そういった形の一つなのかなって。

ーーTatsuyaさんはどうですか?

Tatsuya:3曲とも全然違って新しい方向に振り切ることが出来たいい機会というか。今までと比べてより新しい要素を取り入れて完成出来たなっていう感覚はありますね。シングルでこういうことに挑戦したことでさらに幅が広がったし、どういうものになるかはわからないけど、また次に繋がるんじゃないかと思います。

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Tatsuya

ーー楽曲の幅を広げることに対する怖さってないんですか?

Koie:Crossfaithだから出来ることなんじゃないですかね。特にボーカルは表現の方法が増えていて、歌のパートをたくさん入れるのは日本のシーンを意識している部分ももちろんあるんですけれど、海外のお客さんもみんな歌うんですよね。下手したら日本よりも大声で。だから、これから先もそういった曲はライブでキーになるとは思います。

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