嵐 大野智が櫻井翔に語った“リーダー論” 『セカムズ』有終の美にチームワークで貢献?

 嵐の大野智が主演を務めたドラマ『世界一難しい恋(通称セカムズ)』(日本テレビ系)が6月15日、最終回を迎えた。最終回の視聴率は16.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。物語中盤からやや下降気味だった数字が上昇し、そのままの勢いで有終の美を飾った。大野がラブコメ初挑戦とのことで、放送前から多くの注目を集めた同作。大野が演じる鮫島社長の視聴者のナナメ上を行く恋愛初心者ぶりが話題を呼び、最後まで視聴者を惹きつけることができたようだ。

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(C)タナカケンイチ

 さらに最終回を前に、櫻井翔がキャスターを務める『NEWS ZERO』(日本テレビ系)とセカムズがコラボレーションしたことで、より最終回への期待を高めることができたのではないだろうか。
 
 最終回放送週の『NEWS ZERO』6月13日放送回に、ドラマの役柄さながらのスーツ姿に身を包んだ大野がゲストとして出演。『NEWS ZERO』のスタジオセットで、キャスターの櫻井から大野がインタビューを受けるという貴重な企画が行われた。ここでは、セカムズの鮫島社長役にちなみ、大野の「リーダー論」について語り合うというお題が。櫻井が収録現場で座長としてどのように過ごしているのか尋ねると、大野は「はじっこにいるよね。けれども(まわりの人が)盛り上げてくださるから。仕切ることはできないよ」「まわりの人がフォローしてくれるから成立してるんだな」「役も嵐もそんな感じになるんだなって。僕は」と、俳優として、また嵐の一員としての自らの立ち位置について語った。

 嵐は、大野がグループを引っ張っていくようなタイプのリーダーではなかったからこそ、今のようなグループの姿が形成されたということはこれまでもよく語られてきた。(参考:嵐がジャニーズの後輩に与えた影響 各メンバーの姿勢はどう引き継がれていったか(前篇))しかし、自身の口からそのようなことが語られたのは、珍しいことではないか。これは信頼するメンバーである櫻井が相手だったからこそ引き出せた言葉だろう。改めて語ることのないテーマだけに、話を聞く櫻井も少し照れくさそうではあったが、インタビューを終えた後のコメントで櫻井は、「本人はああいいますけど、意識のないところで現場もひっぱっていってるんだろうなと思いました」と、大野への尊敬の意を表した。

 そして、セカムズの最終回には『NEWS ZERO』のキャスター・櫻井翔役として櫻井本人が登場。物語のラストのインタビューシーンで、櫻井が大野(鮫島)に少しいじわるそうに恋愛の質問を投げかけ、鮫島社長の“落ち”を見事にアシストしたのである。セカムズの有終の美は、支えあいながら活動を続けてきた嵐のチームワークも少なからず貢献したように思う。

(文=竹上尋子)

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