EXILE ATSUSHI、ソロドームツアーで再確認されたファンとの絆とは?
2014年には『EXILE ATSUSHI LIVE TOUR 2014 “Music”』で全国11カ所24公演をこなし、約30万人を動員したEXILEのATSUSHI。同時期に発売された2ndソロアルバム『Music』も30万枚を超えるヒット作品となり、ソロ活動にも精力的に取り組んでいる。そんなATSUSHIが5月28日の京セラドーム大阪を皮切りに、ソロドームツアーである『EXILE ATSUSHI LIVE TOUR 2016 “IT'S SHOW TIME!!”』をスタートさせた。このツアーは総勢40名のビッグバンドを従えた大規模なもの。また、ライブ中に新プロジェクトとなるバンド“RED DIAMOND DOGS”の結成も発表するなど、今後ソロ活動に一層力をいれていくであろうATSUSHIの決意表明的な役割を果たしている本公演。6月6日放送の『週刊EXILE』(TBS系)では、そんなドームツアー初日の様子が放送された。
この日、約4万人のファンが京セラドーム大阪に集まり、ATSUSHIの楽屋前にはファンからの手作りプレゼントが飾られていた。その中には、EXILEのメンバーから寄せられた直筆メッセージの寄せ書きも。ATSUSHIが多くの人から愛され、応援されている様子が分かる瞬間だ。
しかし放送内で、ATSUSHIはこんなコメントをする。リハーサル前の挨拶では、「出来る限りの力で頑張らせていただきますので、どうか初日よろしくお願いします」。本番直前のコメントでは、「お客さんが喜んでくれるのを信じて、出来る限りのことを心を込めて精一杯やるだけかなと思ってます」。どこか消極的な印象である。そんな中ライブが幕を開けたのだが、思わぬ告白がATSUSHIからあった。それは、ゲネプロダクションを行なった際に力が入りすぎてしまい、次の日声が全く出なくなってしまったということ。本番の朝10時まで中止にするかどうか悩んだそうだ。ここで注目したいのは、この次のコメントだ。
「スタッフの皆さんと相談した結果、そのATSUSHIでも皆さんが受け入れてくださるんじゃないかということを、願いを持って(ステージに)立つべきなんじゃないかということで…。」
「精一杯誠意を込めて、愛を込めて、自分の歌手人生を懸けて、今日ステージに立とうと決めました。」
このコメントから、ATSUSHIとファンの信頼関係が垣間見える。声が出なくなってしまったり、体調を崩してしまった場合、公演を中止・延期するアーティストは少なくない。プロとして、正しい判断だとも思う。しかし、ATSUSHIは中止・延期をしないという判断をすることでファンが悲しむことを避けた。それは、受け入れてもらえるという自信と、これまで培ってきたファンとの絆があるからこそできる判断である。
以前から、ATSUSHIのファン想いは度々話題になっている。例えば、5月18日に放送された『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系)にゲスト出演した際は、ATSUSHIのファンサービスが神対応であると話題を呼んでいた。『EXILE ATSUSHI LIVE TOUR 2014 “Music”』では、ファンに感謝の気持ちを伝えるために正座をして頭を下げたこともあった。そして、今回のライブでも「(ファンの)あたたかい声援で後半は声が出てきた。皆さんが起こした奇跡」とコメントをし、25曲で終わるところをファンのために追加で歌うという対応を見せている。