乃木坂46 中元日芽香&能條愛未が明かす、グループの“演劇性”とアンダーライブ革新の理由

乃木坂中元&能條が語る“アンダラ革新の裏側”

20160605-nogizaka7.jpg

 

「バラエティと芝居、『両方できる能條』という印象を広げていきたい」(能條)

20160605-nogizaka10.jpg

 

――そのアンダーライブ東北シリーズが終わると、5月には舞台『じょしらく弐~時かけそば~』の公演がありました。能條さんは昨年に続いて2年連続の出演です。去年と今年の違いはどのようなところでしたか?

能條:昨年は『じょしらく』という舞台自体、全員が初めてなので、本当にゼロから作っていった感じでしたが、今回は、前回があった上での「じょしらく弐」です。だから、昨年を超えたものを見せないとわざわざ2年続けてやる意味がない、という強い覚悟を全員が持っていたと思います。それと、アンダーメンバーに関しては、東北シリーズのリハと同時進行だったんです。うーん、なかなか貴重な期間でしたね。

――アンダーライブの方でも新しい試みをしつつ、それと同時に『じょしらく弐』の台本も覚えて。

中元:みんな、『じょしらく』の台本を見たり、動画を見たりしてて。大変だなあ……って、すごい思ってました。頑張ってたよね。

――昨年は空琉美遊亭丸京役を演じた能條さんですが、今回は配役が変わって蕪羅亭魔梨威役、しかも日替わりの創作落語は初日を任されました。能條さんがこんなに安定した芝居をできるんだとファンの方へ見せられる機会だったと思うんです。

中元:前回の時点ですでに上手かったよね、落語。

能條:いやいや、そんな全然……。枝太郎さん(「じょしらく」の落語指導を担当した三代目桂枝太郎)が、すごく褒めてくださってたので、本番が始まる前に「能條の落語がめちゃめちゃ上手いらしい」と噂が独り歩きしていて(笑)。なんとか前回を終えることができての今年なので、昨年よりも成長したという姿を見せたいという気持ちでいました。しかも創作落語は、トップバッターだったし。とにかく今回は「時間のなさを絶対に言い訳にしたくない」という気持ちでやっていました。東北シリーズを回りながら落語や台本も覚えて、本当に稽古期間も少なかったんですけど。

――デビューから3年続いた『16人のプリンシパル』の後、昨年は乃木坂46の舞台演劇として、『じょしらく』と『すべての犬は天国へ行く』を上演して、今年はすでに『じょしらく弐』を終えました。外部の舞台出演も多くなってきて、演技を強みにするグループとしてのイメージが、ここ一年くらいでまた強くなったと思います。

中元:愛未ちゃんは今年の頭に、一人で舞台『「カードファイト!!ヴァンガード」~バーチャル・ステージ~』に出演してたよね。

能條:はい。もうアンダーか選抜かに関係なく、そうした場に呼んでもらえるようになったのは嬉しいなと思いましたし、乃木坂46の外の舞台で一人でやってきたからこそ、今回の『じょしらく弐』は少しでも引っ張りたいというか、チームの役に立てたらと思いました。

――乃木坂46の活動とは違う機会で演技をする時、どんなことを考えますか?

能條:周りは本当に全員、専門で舞台俳優をされている方たちなので、基礎的なものから全然違うんです。今まではグループの中で、メンバーや皆がいる環境でやることがほとんどだったので、孤独感じゃないですけど、そういう感覚を初めて味わいました。これが本当に外の世界なんだなと、ひしひし感じました。

――この先も乃木坂46にいながら、グループ活動とは別の舞台にどんどん出ていきたいですか?

能條:出演していきたいですね。本当に、ちょっとグループの外に出ただけでこんなにも違うのかっていうほど、学んだことがたくさんあって。やっぱり、どうしても身内の中にだけいると慣れてる場所なので、甘えてしまうというか。将来は女優さんになりたいと思っているので、どんどん外の舞台に出ていきたいです。

20160605-nogizaka13.jpg

 

――アルバムリリースの直前期にもアンダーライブ東北シリーズ、『じょしらく弐』などイベントも多かったですし、アルバム発売以降、全国ツアーの季節もやってきます。今年もまだまだ忙しくなりそうですが、2016年後半、そしてこれからについて、目標ややりたいことなどを聞かせてください。

中元:昨年のリアルサウンドさんのインタビューでもお話しさせていただきましたが、ラジオのお仕事が本当に楽しくて。出演している『らじらー!サンデー』(NHKラジオ第1)を聴いてファンになりましたという方も増えましたし、その関連で別のラジオに呼んでいただいたりして、「中元喋れるな、深夜帯でもOKそうだな」と思ってもらえたのか、出演の機会が増えてきました。私の中でこの一年間は、すごくお喋りが鍛えられたなっていう年だったんですね。最近はライブのMCでも回す側に立つことが増えたので、グループに少しでも還元できたらいいなと思いますし、これからも広い意味で、声を使っていろんな表現ができたら嬉しいです。グループにいる以上は、まだまだ高みを目指して頑張っていきたいですね。

能條:メンバーの中にはお芝居ができる子もいて、バラエティで活躍できる子もいて、その中で私の個性ってなんだろうなと考えた時、客観的にみると、バラエティの印象が強いように感じる思うんです。ただ、最近は舞台をやらせていただくようになって、お芝居ができるんだなと感じてもらう機会も少しずつ増えてきて。なので、「両方できる能條」という印象を広げていきたいなという目標は常に持っています。

中元:愛未ちゃんはハイスペックだから大丈夫だよ!

能條:いやいや……(照笑)。お芝居も本当に好きですし、ちょっとずつでも舞台などで女優としての私を見てもらえる機会を増やしていきたいです。バラエティも得意だと感じたことは本当にないんですけど、それでもバラエティで私をおいしい役にしてくださるスタッフさんの期待には応えたいなと思っていて。「バラエティも女優もできる能條愛未」というイメージを広めていきたいです。

(取材・文=香月孝史/写真=三橋優美子)

次ページ:フォトギャラリー

あわせて読みたいインタビュー記事

乃木坂46深川麻衣が語り尽くす、旅立ちの決意「卒業は寂しいけど、悲しいことではない」

乃木坂46北野日奈子と寺田蘭世が明かす、“アイドルの楽しさ”と“3期生募集への焦り”

乃木坂46運営・今野義雄氏が語る、グループの“安定”と“課題” 「2016年は激動の年になる」

乃木坂46桜井玲香が語る“怒涛の2015年”と“期待の2016年”「戦わなきゃいけない相手が増える」

乃木坂46衛藤美彩と深川麻衣が考えるグループの現在地 「いろんな乃木坂を見せたほうがいい時期だと思う」

乃木坂46・生駒里奈がめざす“シーズン3”の自分とは?「新しい『強くて怖いもの』に出会わなきゃ」

乃木坂46・伊藤万理華と中元日芽香が語る“グループの勢い”とは?「個々の輝きが去年とは全然違う」

乃木坂46深川麻衣と若月佑美が語る、4年半の歴史と成長「グループにいるからこそチャンスを貰える」

「乃木坂46は、まだちっぽけな存在」 秋元真夏・生田絵梨花・高山一実が語る、グループの課題と未来

乃木坂46、秋元真夏・生田絵梨花・高山一実インタビュー 2014年に起きたグループの一大変化とは?

20160426-nogizaka1.jpg
乃木坂46『それぞれの椅子』(初回仕様限定盤 Type-A)
20160426-nogizaka2.jpg
乃木坂46『それぞれの椅子』(初回仕様限定盤 Type-B)
20160426-nogizaka3.jpg
乃木坂46『それぞれの椅子』(初回仕様限定盤 Type-C)
20160426-nogizaka4.jpg
乃木坂46『それぞれの椅子』(初回仕様限定盤 Type-D)
20160426-nogizaka5.jpg
乃木坂46『それぞれの椅子』(通常盤)

■リリース情報
乃木坂46 2ndアルバム『それぞれの椅子』
発売:2016年5月25日(水)
価格:初回仕様限定盤(CD+DVD、Type-A~D)4,300円
   通常盤(CDのみ) 2,500円(税抜)

<初回仕様限定(CD+DVD)盤 Type-A>
M1:命は美しい
M2:太陽ノック
M3:今、話したい誰かがいる
M4:ハルジオンが咲く頃
M5:(新曲)きっかけ
秋元真夏、生田絵梨花、生駒里奈、伊藤万理華、井上小百合、衛藤美彩、齋藤飛鳥、
桜井玲香、白石麻衣、高山一実、西野七瀬、橋本奈々未、星野みなみ、堀未央奈、
松村沙友理、若月佑美(※14thシングル選抜メンバー曲)
M6:(新曲)太陽に口説かれて
秋元真夏、生田絵梨花、生駒里奈、伊藤万理華、井上小百合、衛藤美彩、齋藤飛鳥、
桜井玲香、白石麻衣、高山一実、西野七瀬、橋本奈々未、星野みなみ、堀未央奈、
松村沙友理、若月佑美(※14thシングル選抜メンバー曲)
M7:(新曲)欲望のリインカーネーション
川後陽菜、川村真洋、斎藤ちはる、斉藤優里、中田花奈、中元日芽香、能條愛未、
樋口日奈、和田まあや(※14thシングル1期生アンダーメンバー曲)
M8:悲しみの忘れ方
M9:(新曲)空気感
衛藤美彩、白石麻衣、高山一実、橋本奈々未、松村沙友理(ユニット曲)
M10:(新曲)光合成希望
西野七瀬(ソロ曲)
M11:無表情
M12:あらかじめ語られるロマンス
M13:隙間
M14:急斜面
M15:羽根の記憶
M16:乃木坂の詩

<初回仕様限定(CD+DVD)盤 Type-B>
M1:命は美しい
M2:太陽ノック
M3:今、話したい誰かがいる
M4:ハルジオンが咲く頃
M5:(新曲)きっかけ
M6:(新曲)太陽に口説かれて
M7:(新曲)欲望のリインカーネーション
M8:悲しみの忘れ方
M9:(新曲)Threefold choice
齋藤飛鳥、星野みなみ、堀未央奈(ユニット曲)
M10:(新曲)低体温のキス
生田絵梨花(ソロ曲)
M11:遥かなるブータン
M12:ポピパッパパー
M13:制服を脱いでサヨナラを・・・
M14:憂欝と風船ガム
M15:立ち直り中
M16:乃木坂の詩

<初回仕様限定(CD+DVD)盤 Type-C>
M1:命は美しい
M2:太陽ノック
M3:今、話したい誰かがいる
M4:ハルジオンが咲く頃
M5:(新曲)きっかけ
M6:(新曲)太陽に口説かれて
M7:(新曲)欲望のリインカーネーション
M8:悲しみの忘れ方
M9:(新曲)失恋したら、顔を洗え!
中元日芽香、能條愛未from 乃木團(ユニット曲)
M10:(新曲)かき氷の片想い
伊藤かりん、伊藤純奈、北野日奈子、相楽伊織、佐々木琴子、新内眞衣、鈴木絢音、
寺田蘭世、堀未央奈、山﨑怜奈、渡辺みり愛(2期生曲)
M11:大人への近道
M12:君は僕と会わない方がよかったのかな
M13:別れ際、もっと好きになる
M14:嫉妬の権利
M15:不等号
M16:乃木坂の詩

<初回仕様限定(CD+DVD)盤 Type-D>
M1:命は美しい
M2:太陽ノック
M3:今、話したい誰かがいる
M4:ハルジオンが咲く頃
M5:(新曲)きっかけ
M6:(新曲)太陽に口説かれて
M7:(新曲)欲望のリインカーネーション
M8:悲しみの忘れ方
M9:(新曲)環状六号線
生駒里奈、伊藤万理華、井上小百合(ユニット曲)
M10:(新曲)口約束
秋元真夏、桜井玲香、中田花奈、若月佑美(ユニット曲)
M11:ロマンティックいか焼き
M12:ハウス!
M13:そんなバカな・・・
M14:シャキイズム
M15:ロマンスのスタート
M16:乃木坂の詩

<通常盤>
※収録曲はType-Aと同様
M1:命は美しい
M2:太陽ノック
M3:今、話したい誰かがいる
M4:ハルジオンが咲く頃
M5:(新曲)きっかけ
M6:(新曲)太陽に口説かれて
M7:(新曲)欲望のリインカーネーション
M8:悲しみの忘れ方
M9:(新曲)空気感
M10:(新曲)光合成希望
M11:無表情
M12:あらかじめ語られるロマンス
M13:隙間
M14:急斜面
M15:羽根の記憶
M16:乃木坂の詩

■関連リンク
オフィシャルTwitter
オフィシャルYouTubeチャンネル
乃木坂46 オフィシャルHP

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる