乃木坂46・伊藤万理華と中元日芽香が語る“グループの勢い”とは?「個々の輝きが去年とは全然違う」

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中元日芽香(左)と伊藤万理華(右)。

 乃木坂46の12thシングル『太陽ノック』が7月22日にリリースされた。今回リアルサウンドでは、昨年始まった乃木坂46のアンダーライブを牽引して「アンダー」という言葉の意味を変えてきたキーパーソン、伊藤万理華と中元日芽香にインタビューを実施。ニューシングルの聴きどころやアンダーの活動を通じて築いた二人の絆、個人活動もますます充実し勢いに乗るグループの現在まで、二人に見えている視界を深く掘り下げて語ってもらった。(香月孝史)

生駒里奈へのインタビューはこちら:乃木坂46・生駒里奈がめざす“シーズン3”の自分とは?「新しい『強くて怖いもの』に出会わなきゃ」

「全員で揃って格好良く決める。そこに乃木坂46らしい面がある」(伊藤)

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伊藤万理華。

――表題曲「太陽ノック」は、「ガールズルール」(2013年)、「夏のFree&Easy」(2014年)に続く乃木坂46の夏曲です。普段はピアノを用いたバラード曲のイメージが強いですが、今回のような夏曲の聴きどころは?

伊藤万理華(以下、伊藤):ミディアムテンポのピアノの曲とは違って、乃木坂46は夏になると急にはじける、みたいな印象がありますよね。今回は生駒(里奈)がセンターに決まったので、もしかしたら以前の頃の曲調に戻るのかなとも思っていたんですけど、やっぱり夏なのではじけた曲になりました。アイドルらしい夏曲で生駒がセンター、というのがすごく新鮮に感じるんじゃないかな。夏曲はライブでも盛り上がる定番曲になるというイメージですね。

――すでにテレビ番組などでも披露されていますが、夏曲はまた見せ方が違いますか?

伊藤:たとえば「命は美しい」や「君の名は希望」だったら、全員で揃って格好良く決める。そこに乃木坂46らしい面があるじゃないですか。それに比べると「太陽ノック」は個々人がそれぞれ可愛い表現の仕方を見せていて、ある意味自由だなという感じがしています。「太陽ノック」が個々の「自己表現」だとしたら、「命は美しい」などの曲は集団でどう作品として表現するかなんだと思います。もちろんどの曲でもメンバーそれぞれの個性はあるけれど、個々の表現が一番出せるのは夏曲じゃないかな。「太陽ノック」は特にそうですね。だから、カメラにアピールしまくりみたいな(笑)

――アンダーメンバー楽曲「別れ際、もっと好きになる」は、選抜でセンターを経験している堀未央奈さんがセンターに立ち、一期生と二期生の比率も9人対9人と、編成も今回は特徴的です。

中元日芽香(以下、中元):アンダーメンバーの隊列を見た時に、今までのカラーと全然違うなと思いました。今回初めて正規メンバーとして歌う二期生の子たちにとっては大事な曲になるんだろうし、MV撮影も初めてだったりするので、そういうところで一期生がリードしていけたらいいなと。未央奈がセンターになることも大きな変化です。これでまたひとつ、層が厚いな、アンダーメンバーもすごいなと思ってもらえたらいいですね。前作では私がアンダーのセンターで、今回はセンターの脇というポジションを任されたので、センターをサポートしていけたらいいなと思っていました。けれど、未央奈はもともと全員の真ん中に立ってやっている経験があるのですごく心強い。だから私が支えるというと、ちょっとおこがましいなとも思うんですけど、みんなでひとつの目標に向かってやっていけたらいいなと思いますね。

――中元さんは4月のアンダーライブのMCで、「選抜経験の少ない自分は、アンダーにとっての“新しい風”になってあげることができない。けれどアンダーとしての時間を長く経験してきた自分にはみんなの気持ちがわかる。それが強みになれば」というお話をされていました。

中元:その時のMCの言葉を使って言えば、未央奈はまさしく“新しい風”。今までにないものを私たちにたくさんくれると思うので、それを受けて私たちももう一つ次のレベルに上がって、いろんな顔を見せられたらいいですね。私は色々なポジションを経験してきて、三列目にいる二期生の子の気持ちも、フロントの気持ちもセンターの気持ちもわかる数少ない人間なのかなと思うので、今回はサポートに徹したいと思います、うん。

――「羽根の記憶」は、日常を切り取ったような綺麗なMVの映像も印象的です。

伊藤:MVと一緒に曲を楽しんでほしいです。曲のテーマは「10年後の自分」。なーぁちゃん(西野七瀬)が海だったり、(橋本)奈々未がコインランドリーだったり、それぞれ撮影した場所が違うんです。私は古着屋さんという好きな場所での撮影だったので、他のメンバーも自分の好きな場所で撮るっていう共通点があるのかなと思ってたら、なぜか奈々未はコインランドリー(笑)。それぞれに、この子はこういう設定なのかなとか、場面の変化や表情で、いろんな目線から楽しめるのかなと。このMVでは選抜メンバーが均等に映されているし、みんなすごく綺麗に映っていて歌い方にも個性があるので注目して見られるかなと。私はこの曲の前奏がすごく好きなんです。「制服のマネキン」や「君の名は希望」の杉山勝彦さんの作曲で、今回のシングルの中では一番乃木坂46のイメージに近い曲かもしれません。

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取材中の伊藤万理華(左)と中元日芽香(右)。

――表題曲といっても、アンダーメンバーでパフォーマンスするとまた全然違った作品になりますよね。その際に気をつけていることは何でしょう?

中元:アンダーメンバーとしての形というのもあるんだなって思ってもらえたら。だから、メンバーのクセや味を変に抑えこまずに、そのまま曲の中で活かせたらと思っています。もちろん、全体のテンション感や表情など揃えるところは揃えつつ。

伊藤:4月のアンダーライブを観に行った時、「命は美しい」をこのメンバーで、しかも日芽香がセンターだったらどういう表現をするのかなって自然に想像していて。たぶんファンの方も一緒なんだろうな。今までは普通にお客さんとして観ることはなく、あの舞台に立っていたので、今回はいろいろ勉強になりました。アンダーライブはセットリストもどんどんハードになってきてるんですよ。単純にすごいなと思えるくらいのパフォーマンスをしている。だからこそ、今までアンダーライブを見た選抜メンバーたちも刺激を受けてきたんだなと。アンダーライブを観て、自分にももっとできることがあるだろうって思うようになりました。

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