イブオブ×キューナナ×ブロークン×Gum-9×アイビー “マブダチ”座談会 ライブハウスが繋いだ縁、それぞれが鳴らす音楽

8月23日、大阪・LIVE HOUSE BananaHallで開催されるEVE OF THE LAIN主催の『マブダチロックンロールフェス2026』。親交が深いバンドが集うこのイベントは、今年で4年目。EVE OF THE LAIN、'97,Kids、Broken my toybox、Gum-9、Ivy to Fraudulent Gameのライブをじっくり堪能できる1日となる。開催日が迫る中、出演バンドによる座談会が実現。各々の関係性、イベントに込めている想い、見どころなどについて、惣田航平(Vo・Gt/EVE OF THE LAIN)、Taisei Kino(Gt/'97,Kids)、藤井 樹(Vo・Gt/Broken my toybox)、宮本龍人(Vo・Gt/ Gum-9)、寺口宣明(Vo・Gt/Ivy to Fraudulent Game)が語り合った。(田中大)
いろんなバンドのかっこよさ、魅力に出会ってほしいーーフェス開催の背景

ーー『マブダチロックンロールフェス』は、どういうきっかけで始まったんですか?
惣田:僕がバンドを始める前、ライブキッズだった頃に10-FEETの『京都大作戦』に行って、バンド主催のフェスのかっこよさ、それに力を貸すバンドの温かさ、力強さを感じたんです。信頼できるバンドの仲間を作って、一緒にイベントをやれたらいいなという憧れがずっとあったんですよね。EVE OF THE LAINを2020年に大阪で始めて、一緒にやりたいバンドがだんだん増えていったので、「毎年夏にやるイベントを自分たちでやろう」と思って『マブダチロックンロールフェス』を始めました。
ーー今日、集まった中で、過去の『マブダチロックンロール』に出演したことがある人は?
藤井:去年、出させてもらいました!
惣田:去年の『マブダチロックンロール』は大阪と東京での開催で、Broken my toyboxには東京編に出てもらったんです。
ーー他の3バンドとも親交があるんですよね?
惣田:はい。めっちゃ仲いいGum-9、今年初めて知り合って、めっちゃ仲よくなった'97,Kids……という感じです。Ivy to Fraudulent Gameだけ……。
寺口:めっちゃ仲よくはないです。
惣田:そうですね(笑)。
全員:(大爆笑)。
惣田:こっち側からの「出てくれませんか?」というアプローチです。
寺口:「この機会にめっちゃ仲よくなるかもな」と思って、出演させてもらうことになりました。



ーーIvy to Fraudulent Gameは、もともとリスナーとして聴いていたバンドですよね?
惣田:はい。WOMCADOLEとの2マンをBananaHallに観に行ったことがあったのも、今回の『マブダチロックンロール』に出てほしかった理由の1つなんですよ。
寺口:WOMCADOLEとの2マン、あったなあ。
惣田:あの時、「うわっ!」ってなって。忘れられないライブです。でも、力を貸していただけるかどうか不安でした。
寺口:いやいや! めっちゃ嬉しかったよ。前からEVE OF THE LAINに2マンとか誘ってもらっていて、やりたかったけど、なかなかタイミングが合わなかったから。マブダチになれたらいいなと思ってます。まあ、1回だけじゃ無理だろうけど(笑)。まずは心の距離を近づけたいと思ってます。
惣田:EVE OF THE LAINが対バンしたことがあるバンドはすごくバラバラで、それも『マブダチロックンロール』の見どころに繋がっているのかなと思います。例えば、'97,KidsとBroken my toyboxが交わる世界線はなかなかないのかなと。
Kino:初めまして。
藤井:よろしくお願いします。
惣田:そこが交わったりするのが、僕らが主催するイベントならではなのかなと。自分的にもすごくワクワクします。
寺口:そういうイベントの方が、お客さんもワクワクすると思う。
惣田:いろんなバンドのかっこよさ、魅力に出会ってほしいなと思ってます。「世の中には、こんなにかっこいいバンドがいるんだぞ」と知っていただきたいですし、「音楽はジャンルとかそういうことじゃなくて、人間だぞ」と。
Kino:誘ってもらった時、すごく嬉しかった。
惣田:最初の対バンの時に誘ったんです。ライブを観て「誘いたい」と思って。
Kino:その場で「いいよ!」と。EVE OF THE LAINのライブも良かったですし、喋った時の人としてのフィーリングもすごく合って、「こいつらとだったら何してもいいな」と思ったんです。


ーーBroken my toyboxは、誘われた時、どうでした?
藤井:我々も即OKで、予定も調べずに「出演させてください!」と言いました。その後にスケジュールを調べたら『マブダチロックンロール』の前日がワンマンで、そのさらに前日がフェス。3日連続だと知って、ちょっと怖さがあります(笑)。
ーー移動は大変なんですか?
藤井:前々日が山口、前日が大阪なので、大丈夫です。頑張ります!
惣田:実は、前日が大阪ワンマンだと知ってたのも誘った理由です(笑)。「これは絶対にOKしてくれるかもしれない」と。
宮本:俺らは1回か2回断っちゃったんですよ。ツアーが始まって、大阪と名古屋での初ワンマンもあって。たしか『マブダチロックンロール』の2週間後くらいが大阪でのワンマンだったので、断ったんです。でも、EVE OF THE LAINのメンバーが「どうしても出てくれ」と。それでメンバーと改めて話し合っていた頃、大阪でのワンマンがソールドアウトして、「マブダチのためだったら出よう!」ということになりました。
寺口:俺らは2回くらい2マンの誘いをもらっていて、お互いにやりたいと思ってたのに、なかなか実現しなかったんですよね。大切なイベントに出られることになって嬉しいです。まあ関係性は、他のバンドの足元にも及ばないですけど。
惣田:とんでもないです(笑)! 憧れでお誘いしたので。このイベントは「マブダチになりたい」も出演をお願いする理由なので。Ivy to Fraudulent Gameの音楽との出会いは、僕が大学生だった時なんです。軽音サークルの友だちがコピーバンドをやってたんですよね。曲を聴いて好きになって、ライブに行ってみたいと思ってたらサークルの先輩が誘ってくれて。あと、『RUSH BALL』のオープニングアクトも印象的で。
寺口:めっちゃ前だね。2018年頃かな?
惣田:早起きして行ったんですよね。フェスの広いステージでもお客さんを巻き込めるすごさを感じました。のぶ(寺口)さん、ライブの時の憑依がものすごいなと。そういうステージを自分たちのイベントで観られるのが、すごく楽しみです。「青写真」やってください。
寺口:わかりました(笑)。
惣田:Gum-9との出会いって、いつだっけ?
宮本:4、5年前かな?
惣田:最初に一緒にやったのは、下北沢の近松?
宮本:そう。
惣田:Gum-9が大阪でライブをする時、ずっとEVE OF THE LAINを呼んでくれていて。俺らが大阪でライブをする時に出てくれたこともあったし。龍人が2nd LINEで飲み過ぎて救急車で運ばれたことがあったり(笑)。
宮本:打ち上げにいられるのが1時間しかなくて、「飲みます!」と強いお酒を立て続けに飲んだんです。12時に帰らなきゃいけなくて、11時50分を時計で確認したところから記憶が途切れていて、気づいたら運ばれてました(笑)。
惣田:変わらない人間性みたいなものが龍人にはあって、それが音楽にも表れているんだと思います。歌詞にも遊び心が詰まってるGum-9です。
宮本:ありがとう!
惣田:Broken my toyboxも、いつ出会ったか覚えてない。
藤井:2、3年前だと思う。
惣田:存在はかなり前から知ってたけど、対バンする機会がなかなかなくて。Broken my toyboxは、全員面白いです。
寺口:全員、喋りが得意だよね?
惣田:そうですね。それぞれのキャラも立ってるし。音楽、ライブも好きだけど、それ以外の部分も好き過ぎて。全員喋りやすくて、居場所になってくれます。
藤井:だらだらずっと喋ってるもんね?
惣田:うん。今年の春のツアーで出てくれた時も、打ち上げで話が止まらなくて。喋りながら別れました。
藤井:最後に写真を全員で撮ることになったんですけど、誰も喋るのをやめなくて、カメラも用意しないから、ただ集まって喋り続けてるだけになって(笑)。
惣田:そんなことをしてる内に、自然と仲よくなったBroken my toyboxです。ライブに関しては、歌が魅力的です。
藤井:おっ!
惣田:ちゃんと心を掴んでくれます。盛り上がるんですけど、じっくり聴かせる歌なんですよね。そして、'97,Kidsは初めてライブを観た時から「お客さんを巻き込むのが上手いな」と思いました。EVE OF THE LAINと通ずるものも感じます。でも、いかつい3人がやってるから、初対面の時は怖かった。ステージではキラキラしてるけど、楽屋だとめっちゃ怖くて。
Kino:そうなの?(笑)。
惣田:でも、喋ったら優しい3人だったので、「この人たちとは関わっていけるんだ」と思いました(笑)。初めての対バンだった時、ドラマーのマイキくんが後ろからずっと俺らのライブを観てくれて。打ち上げの時は、3人とも酒飲まないのに飲んでるみたいなテンションで。音楽的には「バンドって、ベースがいなくても成り立つんだ」という新鮮な面白さをライブでも感じさせてくれるバンドです。だから今回の『マブダチロックンロール』でトップバッターにしました。
Kino:やったぜ!
惣田:'97,Kidsでまずは頭のネジを外してもらって、思いっきり楽しめる1日にしたいなと思ってます。Ivy to Fraudulent Gameとは初めてなので、EVE OF THE LAINのお客さんがどういう反応になるのか楽しみですね。
寺口:Ivy to Fraudulent Gameのお客さんは元気に盛り上がる人もいるけど、あまり動いたりせず、「聴く」っていう感じなんだよね。でも、対バンの人たちから「静かなお客さんだけど、すごく音楽を聴いてくれてる」ってよく言われる。俺、普段、フロアに向かって飛んだりはしないんだけど、この前飛んでみたら、みんな予期してなかったから沈み込んでいく感じになって(笑)。
宮本:俺もそんな感じです。沈むこともあるし、フロアに飛び込んだら、すぐにステージに戻されることもよくあります。誰も運んでくれない(笑)。



















