ハロプロ夏ソングは全部で何曲? 四季のハロプロ楽曲(夏編)

<6月・7月・8月(歌詞)>

・六月の花嫁にあこがれ/中澤裕子(2006|c/w曲|作詞:永井龍雲)
・6月のサンシャイン/メロン記念日[大谷雅恵](2007|アルバム曲|作詞:イイジマケン)
・やっと会えたね (New Recording)/Berryz工房(2015|アルバム曲|作詞:前川知大)
・れでぃぱんさぁ/Buono!(2008|c/w曲|作詞:川上夏季)

 本記事冒頭で夏の期間と規定した「6月」「7月」「8月」が歌詞に含まれる曲は4曲。7月だけは無かったが、6月だと「六月の花嫁にあこがれ」「6月のサンシャイン」(どちらも曲名がそのまま歌詞フレーズに使われている)、8月だと「やっと会えたね」の〈八月の終わりに吹く風 動かない時計はそのまま〉、「れでぃぱんさぁ」の〈ほらね8月の太陽もチリチリする〉。

<海・波・浜(歌詞)>

・SEXY BOY ~そよ風に寄り添って~/モーニング娘。(2006)
・トウモロコシと空と風/安倍なつみ(2000|アルバム曲)
・晴れた日のマリーン/後藤真希(2003|アルバム曲)
・新しい恋の初デート/カントリー娘。に石川梨華 (モーニング娘。)(2002|アルバム曲)
・幸せビーム! 好き好きビ-ム!/ハッピー♡7(2002)
・エイヤサ! ブラザー/メロウクアッド(2013|作詞:もりちよこ)
・「、、、好きだよ!」/モーニング娘。(2000|アルバム曲)
・★憧れ My STAR★/℃-ute(2009|アルバム曲)
・Take It Easy!/Buono!(2009|作詞:三浦徳子)
・キライスキダイキライ/Buono!(2009|c/w曲|作詞:川上夏季)

 「夏休み」などと同じく、夏を連想させるワード「海」や、それに関連する「波」「浜」などを歌詞に含む曲はここにまとめた。まず「海」を含む6曲はそれぞれ〈海に風 太陽のシャワー〉〈南の海と空 ムードいっぱい〉〈海が待っているし 島も大歓迎〉〈さっそく海に行きたい〉〈海に来ちゃった ああ!どうしよう!?〉〈飛び出せ!飛び出せ! 宝の海へと〉。

 「波」だと4曲で、〈波に向かって 腕を組んだままで〉〈波乗りしてても Kiss me darlin'〉〈Take it easy! すきなこと 波間からやって来るよ〉〈波乗りキングのテクニック〉。モーニング娘。「「、、、好きだよ!」」は、アルバム『3rd -LOVEパラダイス-』の終盤を飾る大名曲。

SEXY BOY ~そよ風に寄り添って~/モーニング娘。
Take It Easy!/Buono!

<夏を連想させる単語(歌詞)>

・BLUE ISLAND/後藤真希(2004|c/w曲)
・黄昏交差点/真野恵里菜(2012|作詞:本上遼)
・キマグレ絶望アリガトウ/モモ (鞘師里保)&コーラス:モーニング娘。(2014|アルバム曲|作詞:末満健一、大槻ケンヂ)

 その他、夏を連想させるワードを歌詞に含む曲は3曲あった。それぞれ〈HEY! BOY 水着の跡〉〈陽だまりに並んで咲いてる 向日葵みたいに〉〈本当はみんなでキャンプファイヤーでもしたかったね〉。最後の「キマグレ絶望アリガトウ」のみセリフ部分。

<季節感a(歌詞)>

・乙女 パスタに感動/タンポポ(2000)
・涙にはしたくない/モーニング娘。(2003|c/w曲)
・素肌ピチピチ/Berryz工房(2006|c/w曲)

 この項目は何かというと、特に夏を感じさせる単語が曲名にも歌詞にも含まれていないが、しかし夏ソングと解釈できそうな、夏の季節感が伝わってくるようなもの、という分類である。「乙女 パスタに感動」では、1番の歌詞に〈もうすぐバーゲンの季節だわ〉という一節があるのだが、バーゲンの季節とは一体いつなのか。春夏秋冬の季節ごとに開催されるという考え方もあるが、一般的には夏服と冬服それぞれの売り出しということで7月頭と1月頭、と考えられるのではないだろうか。そして2番では〈暑い夜が続くみたいだわ〉という一節があるので、ここでのバーゲンは夏のものだった、という解釈が成り立つ(1番では冬、2番では夏を歌っているという可能性も残るが。歌詞全体では「変わらない日常の尊さ」みたいなことが歌われている)。

 「涙にはしたくない」では、〈季節は過ぎて行く もうすぐ秋になる 今年のクリスマスどうなるの?〉という箇所から、現在の季節は晩夏だとうかがえる。「素肌ピチピチ」の〈秋がもうすぐやってくるわ 冬物準備しなきゃ~〉も同様で、その後に〈クリスマッス どうします?〉という歌詞が続いたとしても、クリスマスソングではなく夏ソングと考えたほうが妥当だと思われる(曲調も軽快なスカビートなので夏っぽい)。

<季節感b(歌詞)>

・チャンス チャンス ブギ/モーニング娘。(2006|c/w曲)
・愛のスキスキ指数 上昇中/Berryz工房(2007|アルバム曲)
・ピラッ! 乙女の願い/プッチモニV(2009|アルバム曲)
・涙の色/℃-ute(2008)
・レインボーピンク/重ピンク・こはっピンク(2006|アルバム曲)

 こちらの項目では、歌詞に「夏」が含まれてはいるが、内容自体は夏と関係がないのでは?と思われる楽曲を分類した。「チャンス チャンス ブギ」では〈あったかい夏が来れば 気持ちも晴れ渡る〉という一節から、現在は夏ではない、と解釈できる。「愛のスキスキ指数 上昇中」の〈日に焼けてる横顔 夏の後には〉、「ピラッ! 乙女の願い」の〈すっきりしない 夏が過ぎ〉も同様。

 「涙の色」は、同じメロディーで別歌詞バージョンの「ジュリエットジュリエット」で考えると、〈One Day 夏が来る頃 会うことにしようと 約束したかったけど途中でやめたんだ〉から、夏の前だと推測できる(とは言っても、歌詞全体を読んでみると、どの時間から語られているものなのかは判然としない)。「レインボーピンク」では〈「桃の花 恋が実ると 初夏になる」あぁ センチだわぁぁ 海に行きたい。。。 〉という俳句を読むセリフパートであり、最早よくわからない。

 以上、全107+5曲がハロプロ夏ソングということになる(+5は最後の「季節感b」の5曲)。それでは最後に、この112曲の中から個人的に特にオススメしたい良曲10曲×2をセレクトして推薦させていただき、本稿を終える。

【ハロプロ夏ソング・ベスト10(シングル曲編)】

・真夏の光線/モーニング娘。(1999)
・夏の夜はデインジャー!/メロン記念日(2002)
・トロピカ~ル恋して~る/松浦亜弥(2001)
・Yeah! めっちゃホリディ/松浦亜弥(2002)
・本気ボンバー!!/Berryz工房(2010)
・桃色スパークリング/℃-ute(2011)
・夏ダカラ!/Buono!(2011|作詞:三浦徳子)
・はじめての経験/真野恵里菜(2009|作詞:三浦徳子)
・ドットビキニ/スマイレージ(2012)
・チュッ! 夏パ~ティ/三人祭(2001)

【ハロプロ夏ソング・ベスト10(カップリング・アルバム曲編)】

・せんこう花火/モーニング娘。(1999|アルバム曲)
・「、、、好きだよ!」/モーニング娘。(2000|アルバム曲)
・愛と太陽に包まれて/モーニング娘。(2005|c/w曲)
・晴れた日のマリーン/後藤真希(2003|アルバム曲)
・恋はひっぱりだこ/Berryz工房(2004|アルバム曲)
・蝉/Berryz工房(2004|アルバム曲)
・マジ グッドチャンス サマー/Berryz工房(2008|c/w曲)
・「忘れたくない夏」/℃-ute(2008|c/w曲)
・Crying/ハロプロ研修生(2015|アルバム曲)
・夏 LOVE ロマンス/ハロー! プロジェクト(2003|アルバム曲)

■ピロスエ
編集およびライター業。企画・編集・選盤した書籍「アイドル楽曲ディスクガイド」(アスペクト)発売中。ファンイベント「ハロプロ楽曲大賞」「アイドル楽曲大賞」も主催。
https://twitter.com/prse

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