KAT-TUNの「充電」発表をどう受け止める? グループの魅力とメンバーの関係性を改めて考える
亀梨・上田の「タッチ」のふたりはストイック同士。妥協のないアツい心を持ち合わせており、名前の通りふたごのように精神面で似たところがある。だからこそ、パフォーマンスの クオリティに対するこだわりが強く、殴り合いに発展したことも(そのケンカを、中丸が泣きながら止めたというエピソードはもはや伝説)。また、上田のトーク中に亀梨が自分の話にすり替えて、いつの間にか会話ドロボーになっていることも。しかも、上田も辛辣にツッコミを入れるなど、感覚の近い2人だからこそのコミュニケーションも盛ん。いい意味で遠慮のない2人のやり取りは、どこか男子学生の会話を見ているようで、微笑ましい。
亀梨・中丸の「爺孫」コンビは、まさにおじいちゃんと孫。努力家の亀梨は、一見誰にも隙を見せない完璧主義の一匹狼にも見える。しかし、中丸の前になると甘えん坊の孫のよう に、すり寄っていくのだ。中丸のヘアスタイルの変化にも敏感に反応し、撮影中にも中丸の耳たぶを触って「落ち着く」と発言するほどスキンシップも多めだ。 亀梨が車の免許を取って、最初に助手席に乗せたのも中丸だったとか。それどころかジャニーズで初めて話したのも、連絡先を交換したのも中丸で「墓場まで一緒だと思う」と発言するほどのベタぼれ感。一方、中丸はというと、そんな亀梨の溢れる愛を冷静に受け止めつつも、ぬいぐるみなどを誕生日プレゼントしているという。そのチョイスも、おじいちゃん目線か、とツッコミをいられずにはいられない。人と人が愛で合う姿は、なんて幸せな光景なのだろうとシンプルに癒やされる。
そして、同じ1983年生まれでありながらも、ときに上田=女王様、中丸=使いの者にな る、絵に描いたようなツンデレを見せてくれる「ロバ丸」コンビ。旅行したり(予約などの手配はいつも中丸)、飲みに行ったり(酔っ払う上田を見なきゃいけないから酔っぱらえない中丸)、ごはんに行ったり(上田に「中丸と一緒に行っても面白くない」と言われてもやっぱり行く)などなどプライベートエピソードも多い。インターネット上でもエピソードをまとめたTwitterのbotやまとめサイトのページがあるほど。また、先日オンエアされた『究極バトルゼウス』(TBS系) でも、上田が中丸に叱咤激励するシーンもあるなど、グループとしての形がどんなに変化しても、この2人の関係性は変わらないのではないかと思える。完全に気を許した2人の仲は、ときに倦怠期や痴話喧嘩も起こるが、それさえも愛しくなるものだ。
こうして振り返ると、やはりソロ活動に専念されるのは、寂しい気持ちでいっぱいだ。だが、それはドームコンサートの後のこと。まずは、10周年記念ツアーを共に盛り上げ、エールを送ることから始めていこう。そして、それぞれの活躍はもちろんのこと、“離れていたからこそ深まったグループ愛”にも期待したい。
(文=佐藤結衣)