TOKIO長瀬智也、演技と楽曲で見せる“大人”の新境地 主演ドラマ『フラジャイル』を読み解く

 そんなドラマの脚本やマンガの原作を読み、長瀬が書き下ろした主題歌の「fragile」も秀逸だ。長瀬による作詞・作曲の楽曲が、ドラマの主題歌になるのは、「リリック」(『泣くな、はらちゃん』・日本テレビ系)「ホントんとこ」(『クロコーチ』・TBS系)に続く3作目。番組公式HPには、本人コメントとして「大切な人を失ったり、大切な人が居なくなった悲しい思いの中、強く生きる桜の木を見て感じる“何か”を歌にしました」と綴られている。

 ドラマの舞台である医療の現場では、人の命に直面する場面が多々ある。診断名を書く病理医には重責がつきまとう。そんな岸を演じる長瀬ならではの視点で作られた楽曲は、やさしい歌い出しとギターの旋律がどこか切なく、グッと引き込まれる。

 日常でも、明日が見えなくなってしまうくらいの失望感が人生には待ち構えている。ドラマで描かれる医師たちのように、それぞれが正しいと思っていても、本質を見失うときもある。思い通りにいかない毎日だが、それでも前を向いて一歩を踏み出さなくてはならない。そんな人たちを包み込む、大人の応援歌になりそうだ。

(文=佐藤結衣)

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