「ベースの可能性を切り開きたい」瀧田イサムが表現する、メロディ楽器としての魅力

「ベースの可能性を切り開きたい」瀧田イサムが表現する、メロディ楽器としての魅力

「色んな音楽やってきて良かったな」

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ーープロのベーシストとして活動し始めたのは、どのような経緯があったのですか?

瀧田:MUSE音楽院を卒業して、しばらくそこでベース講師を務めていたのですが、シンガーソングライターの佐木伸誘さんや、「夏のRevolution」という曲をヒットさせたMITSUOさんのライブサポートをやり始めたのがキッカケですね。

ーーその後、ロックバンド「六三四」に加入するわけですね。

瀧田:その前に、篠笛奏者の村山二朗、ドラムの市川義久、ギターの長谷川友二と一緒に「レブンカムイ」というバンドをやっていました。それは「和」の楽器をフィーチャーしつつ、フュージョン的なエッセンスを入れたサウンドだったんですけど、そこから和楽器とコラボすることが多くなって、その流れで「六三四」に加入することになったんです。だから、今思うと運命的なものも感じますね。思い起こせば母が民謡を教えていて、小さい頃から三味線や囃子を耳にしていたんですよ。和楽器の音色には、昔から馴染みがあった。だから、和楽器とバンドを融合させようってなったときも、違和感は全く覚えませんでしたね。気づいたらロックもやってるし、フュージョンもやっているし、和楽器とのコラボもやっているっていう、よくわからない状況(笑)。

ーーそれがすなわち、瀧田さんのオリジナリティになっていったんでしょうね。

瀧田:かもしれないですね。「六三四」も僕が加入する前は、割とフュージョン的なサウンドを奏でるバンドだったんですけど、僕が強引に「和ロック」の方へ持って行ったのかもしれませんね(笑)。曲作りもかなりやらせてもらい、その中で「和旋律」をどんどん取り込んでいきました。

ーー「NARUTO」の音楽を「六三四」が担当することになったのも、そんな瀧田さんの強引な(笑)方向転換があったからこそですよね。

瀧田:そうかもしれませんね。「忍」が主人公で、民話や伝承、宗教のオマージュを取り込んだ世界観だったので、「六三四」の音楽性とも相性が良かった。

ーーGRANRODEOに加入したのも、「六三四」の飯塚昌明(e-ZUKA)さんの誘いがあって、っていうことを考えると、全てが繋がっている感じがしますね。

瀧田:確かに。e-ZUKAとは「同じ釜の飯を食った仲」じゃないですけど、地方に一緒に行ってよく同じ部屋で寝泊まりしたし(笑)、例えば声優さんのソロや、アニソンのレコーディングで彼が呼ばれて、僕にも声をかけてくれたりして。要は「制作チーム」みたいな感じで彼と活動していく中で、「GRANRODEOっていうユニット始めるんだけど、弾いてくれない?」っていうふうに誘ってもらったのがはじまりです。

ーー先ほど、様々なジャンルの音楽を並行してやるようになったとおっしゃっていましたが、それは例えばアニソンのような、多岐にわたる音楽性が要求される現場でも役に立ちましたか?

瀧田:そうですね。特に、ライブの時にそれを痛感します。色んな声優さんのバックで演奏するときなどは、ものすごく渋いR&Bから、キュートなジャズ、あるいは歌謡曲っぽいサウンドまで、本当に様々なスタイルがありますので。そういうときは、「色んな音楽やってきて良かったな」って思いますね。

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