V6森田&三宅、NEWS手越&増田、セクゾ菊池&中島……“シンメ”の関係性にはどんな物語がある?

Sexy Zone菊池風磨&中島健人

Sexy Zone
(C)タナカケンイチ

 今一番熱い若手シンメといえば、この2人だろう。ジャニーズ事務所に入所したのも1週間違いというほぼ同期である2人は、シンメという役割をしっかり認識した上でファンにパフォーマンスをしていると思う。菊池は慶応義塾大学、中島は明治学院大学と高学歴な2人だからこそファンからの「シンメ需要」を認識し、計算した上でシンメを演じているとも言える。菊池はややヤンチャなキャラクター、中島は正統派王子様キャラクターと一見正反対に見えるが、Sexy Zoneを引っ張って行く姿勢や笑いを取って盛り上げようとする姿を見ると、根本は非常に似ているということが分かる。そして、雑誌などで度々お互いへの思いを口にしているが、そこに必ず出てくるのが「ライバル」という価値観。単に仲が良いシンメではなく、切磋琢磨できる存在と言い合っているのだ。それもこれも、全て「もっと上へ行きたい」「ジャニーズのてっぺんを取りたい」という向上心の表れではないだろうか。そんな2人の姿勢こそが、ファンの心を掴んでいるのかもしれない。

 こうして見てみると、一口にシンメと言っても様々なタイプのコンビがいる。しかし共通するシンメの魅力は、そこに隠されている物語性だ。2人がどう関係性を築いてきたのか、お互いをどういう存在だと認識しているのか……コンビの間に流れる熱い物語が、ファンを虜にしている一因ではないだろうか。

(文=高橋梓)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる