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ピロスエのハロー!プロジェクト分析:「ハロプロDJイベント」

ファン文化が生んだ音楽享受の場――ハロプロ系DJクラブイベントの現在

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クラブカルチャー色強い『ClubGATAS』

20151025-halo2.jpg『ClubGATAS』のメインロゴ。

 続いて紹介するのは『ClubGATAS』。第1回は2012年7月6日の金曜深夜、渋谷bar SHIFTYにて開催。以降、毎回SHIFTYで回を重ね、今年7月4日には第11回が行われた。主催を務めているのはノセ氏。ちなみに女性。まずはイベントを始めたきっかけについて訊いてみた。

 「私がハロヲタであるというのは大前提なのですが、私はもともと和物系のクラブイベントが好きで。イベントを始めた2012年のハロプロはEDM的な、いわゆる箱映えする楽曲リリースが多かった年で、和物系イベントでもたまにかかっていたんです。それがすごく良くて!もっとクラブイベントでハロプロを流して欲しい!聞きたい曲がたくさんある!もう一晩中聞きたい!じゃあ自分でイベントをやってしまおう!という軽い気持ちで始めました。前回で3周年だったのですが、こんなに続くとは正直思っていませんでした(笑)。関わっていただけているすべての皆様のおかげです」

 筆者もClubGATASには初回から毎回足を運んでいるのだが、例えばハロプロナイトと比べると、同じハロプロ楽曲がかかるイベントでもその雰囲気は多少異なる。一番わかりやすい違いは曲を繋ぐ際の作法で、ハロプロナイトでは1曲フルがけ、ClubGATASでは1コーラスずつ繋いでいくクイックMIXが多い、というところがある。クラブイベント全般では後者の方が主流なので、ハロプロナイトの方式が異例なのではあるが。

 「始めた理由が前述の通りですので、特徴としてはクラブイベント感が強いと思います。「クラブイベント感って何?」と聞かれると、一度来てみて!としか言えないのですが……来てください! 他イベント様とのわかりやすい違いは、振りコピをされる方が少ないことだと思います。振りコピは全然禁止ではないのでお好きに楽しんでいただければと思うのですが、曲がフルでかかることが少ないですし、単純に会場が狭いというのもあります。お立ち台もないですし。気持ちよさそうに横ノリて踊っている方や、座ってお酒を飲まれている方、ロックっぽい曲で拳を振り上げたり、お決まりの曲では振りコピしてみたり、自由で居心地がいいイベントです」

 補足すると、ハロプロナイトのようにDVDJではなくCDJメインなので、VJが別にいてハロプロ関連映像がスクリーンに流れる。このときの映像チョイスの楽しさもまたClubGATASの特色である。

 「あと、朝までお酒が(もちろんソフトドリンクも)飲み放題です! 入場料3000円と交通費と帰りにうどん食べてくお金だけあれば朝までバッチリ楽しめます!」

 クラブイベントとしてはチャージ3000円は割高だが、代わりにドリンク飲み放題と考えるとこれはかなりお得だろう。また、初回からのお約束として、毎回匿名者からピザの差し入れがあるのも特徴(一体誰が毎回送ってくれてるのだろうか?)。

 筆者の印象としては、ハロプロナイトに慣れてるのでフリコピがしにくい環境なのは少々戸惑うのだが、クイックMIXによって形成されるグルーヴ、楽曲セットリストの文脈の物語にはまた別ベクトルの楽しさが大いにある。忘れていたレア曲が突如耳に飛び込んでくる驚きだったり、キラーチューンが連発されるときの高揚感だったり……。

 「DJ&VJの皆様が本当に最高です!!! 皆様あらゆるイベントに出演されている凄腕の素晴らしい方ばかりで、間違いなしです!! 深く考えず気軽に遊びに来ていただけると嬉しいです」

 過去の出演DJ陣を見返すと、前述の『申し訳ないと』の参加DJの一人だった刑氏を初め、他のクラブイベントでも見かけることの多い名前が散見される。

 基本的にイベントを構成しているのはDJによる楽曲プレイだが、回によってはライブセットが組まれることもある。これまで数回出演して観衆に多大なるインパクトを残したのは、女の子2人組「Temple☆光っちゃん」だろう。ハロプロ楽曲のカラオケトラックをバックに、フリコピを披露すると同時にライオットな歌声&パフォーマンスを魅せるという特異なユニットである。

 また、ClubGATASの特徴のひとつとして、ファンイベントの枠から一歩踏み出した活動がある。秋葉原にある「ハロー!プロジェクト オフィシャルショップ」では、グッズ販売をメインとしつつ、ハロプロメンバーを招いてのトークショーを開催したり、ファン参加によるダンスやカラオケ大会などの各種イベントを開いたりとファン文化の盛り上げに一役買っているのだが、その一環として、ClubGATASとのコラボレーションによるDJイベントの開催が実現したのだ。『ハロショガッタス』の名称で、これまで秋葉原ハロプロショップやタワーレコード渋谷店にて昼間に数回行われている。

 そんなClubGATASの今後の展望は……?

 「続けるおまえめっちゃストロング!スタイルでハロプロが続く限りマイペースに続けていきたいです。最終目標は、新木場のageHaで『ageHaGATAS』を開催、スペシャルゲストでつんく♂さんにDJをしていただくことです! とにかく楽しさを体感してもらいたい!私はClubGATASの主催でもあり1番のファンでもあるので、1人でも多くの方と一緒に楽しみたいです。ハロプロ好きにはクラブイベントの楽しさを、クラブイベント好きにはハロプロの素晴らしさを感じていただけると嬉しいです」

■『ClubGATAS』公式ブログ
http://clubgatas.hateblo.jp/

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