神聖かまってちゃん、「バンドの音楽」のみで会場を熱狂させる N’夙川BOYSとの対バンレポート

150808_k1.jpg

 

 2015年7月にCharisma.com、きのこ帝国らを招いた対バンツアー「Athena最前線」を開催した神聖かまってちゃん。その本編ラストである2015年7月30日に、N’夙川BOYSを渋谷WWWに招いて行われたライブは、「サブカル」的な話題性などもう神聖かまってちゃんには完全に不要であると思わせるほど、「バンドの音楽」のみで会場を熱狂させたライブだった。

 なぜか異常に滑舌の悪いアナウンスに導かれて、まずN’夙川BOYSのライブがスタート。マーヤLOVE、リンダdada、シンノスケBoysによる3人編成のバンドだが、いきなりシンノスケBoysの80年代ヤンキー風ファッションに意表を突かれた。そう思っていると、1曲目のイントロからマーヤLOVEがフロアにダイブ。

 最初は、マーヤLOVEとシンノスケBoysがギターを弾き、リンダdadaがドラムを叩くというベースレスの変則的な構成にも驚いたが、途中からシンノスケBoysがドラムを叩き、リンダdadaはギターに。さらにマーヤLOVEが、自分たちの楽曲に神聖かまってちゃんの代表曲「ロックンロールは鳴り止まないっ」の歌詞をかぶせると、フロアは一気に盛りあがった。

 さらにシンノスケBoysしか楽器を弾いていない場面があったり、彼がスピーカーによじのぼってギター・ソロを弾きはじめたり、さらに彼がフロアでもギター・ソロを弾いたりと、大技を展開していく。3人しかいないのに、ステージ上の編成はめまぐるしく変化していった。ギターをリンダdadaとシンノスケBoysが弾いている間に、マーヤLOVEはフロアにダイブして、ファンたちにリフトされたまま垂直に立ち、「イギー・ポップ知ってますか!? こういう伝説の写真があります。イギー・ポップ以外で日本ですぐにこれをやりだしたのは俺が最初だ!」「あなたたちは私たちを嫌いかもしれないけど、私たちはあなたたちが大好きだ!」とマイクで叫んでみせた。

 終盤には神聖かまってちゃんのの子が乱入し、「いくぞー!」と煽っておいてそのまま逃げていき、マーヤLOVEが「かわいい奴やー!」と言う場面も。

 最後はマーヤLOVEとリンダdadaが向かい合わせでドラムを叩き、シンノスケBoysはドラムセットの上に立ってギターを弾いていた。N’夙川BOYSはサウンド自体はシンプルなロックンロールなのだが、編成の変わり方がアヴァンギャルドという変わったバンドだった。

コラムPick Up!

もっとみる

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

映画部Pick Up!