乃木坂46・生駒里奈がめざす“シーズン3”の自分とは?「新しい『強くて怖いもの』に出会わなきゃ」

150726_i_2.jpeg

 

「今回はMVでたくさん泣かされました」

──「羽根の記憶」のMVもすごく印象的な映像ですよね。

生駒:はい、キレイだと思いました。「羽根の記憶」の撮影のときは若月(佑美)、(星野)みなみ、まいちゅん(新内眞衣)にしか会ってなくて(笑)。完成したMVを観て初めて「あ、こんな感じなんだ!」って知ったんです。

──この曲の世界観もすごく乃木坂46らしいなと思います。

生駒:(「制服のマネキン」「君の名は希望」を手がけた)杉山(勝彦)さんが作曲ですもんね。

──この曲を聴いて改めて思いましたが、「君の名は希望」で1つ大きな雛形ができた感じがしますね。

生駒:そうですね。だから今回はアイドルらしい「太陽ノック」があって、カップリングに「羽根の記憶」があって、他にもお姉さんチームが歌う素敵な曲があって。いろんなタイプの楽曲が揃っていて、乃木坂46らしい要素をたくさん詰め込んだシングルになってるかなという気がしてます。(生田絵梨花&松村沙友理のユニット“からあげ姉妹”が歌う)「無表情」も好きなんですけど、私はやっぱり「食物連鎖」(10thシングル『何度目の青空か?』個人PV収録)が好きですね(笑)。

──以前、松村さんに聞いたら、「食物連鎖」はちゃんとフルコーラスあるそうですよ。

生駒:本当に? ぜひ聴きたい! 今度はそれでやってほしいなあ。

──映像作品だと、前作『命は美しい』から引き続き、今回もペアPVが収録されています。

生駒:今回はさゆにゃん(井上小百合)と一緒で、「うわー、また演技がうまい人と当たっちゃったな」と思って(笑)。

──前回は伊藤万理華さんとでしたもんね。今回は「踊るバカ、神様の嫉妬」というタイトルで、ドラマ風の作品です。

生駒:しかも三角関係で。そういうのも今までやったことなかったし、監督の熊坂出さんもすごく個性的な作品を撮る方で、エチュードをやってみんな仲良くなってから撮影したりして、今までのペアPVや個人PVより、演技のことを考えてできた。でも共演の男の子もさゆにゃんも演技がうまいから、苦戦しました。

──ちょっと面白いことに気付いたんですけど、「太陽ノック」も「羽根の記憶」もペアPVも、生駒さんはどれも涙を流してるんですよね。それがすごく印象的で。

生駒:全部泣いてました。全部目薬なしで、自分の涙を流しました(笑)。

──兼任も解除になって、センターに復帰して、これから乃木坂46一本でがんばっていくぞというタイミングの作品で、あの涙なんですね(笑)。

生駒:今回はたくさん泣かされましたね(笑)。その期間は泣きすぎて、すぐに泣けるような状態になってました。「いくぞ!」って言われたら「はい!」って返事して、ツーっと涙を流すという。でもそういう気持ちにならないと泣けなくて。『初森ベマーズ』でも泣くシーンがあったんですけど、そこに行くまでに緊張しちゃって泣けなくて、やっぱり難しいんだなって思いました。

150726_i_2_2.jpeg

 

「アイドルだって人の子だぞ」

──『初森ベマーズ』の話が出ましたが、テレビドラマ『初森ベマーズ』に続いて初主演映画『コープスパーティー』もまもなく公開。最近、演技づいてますね?

生駒:ね?(笑) 今年上半期はたまたまそうでしたね。

──どうですか、以前は演技に苦手意識があると言ってましたが?

生駒:『コープスパーティー』が決まったときもマネージャーさんに「いやいや、自分で大丈夫ですかね?」って言ったくらいですから(笑)。でもそんなことを言える立場でもないし、そこは心を入れ替えてがんばろうと思いました。完成版を観たんですけど、生駒はまず置いておいて、めっちゃ面白かったです。

──演じること自体は楽しくなってきましたか?

生駒:楽しいというか、思ってたより演技が違和感なくて安心感はありました(笑)。でもプリンシパル(『16人のプリンシパル』)でのトラウマがずーっとあって……(笑)。
  
──そういえば『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』でもプリンシパルでのシーンがたくさんフィーチャーされてましたね。

生駒:あのときの自分はこういう心境だったんですっていうのはファンの人たちだけには知ってほしかったから、それが知ってもらえる今はとてもうれしいんです。たぶん生駒って「頼りない人」だと思われてたはずなんですけど、これを観てちょっとは「しっかり考えてるんだな」っていうのが伝わればいいな。

──やっぱり1回目のプリンシパルの印象がすごく強くて。記者会見の途中で逃げ出してしまうシーン含めて。

生駒:今思うと、あれはバカだったよなあと思って(笑)。

──でも、あの場面もなぜそうなったのかというのが、映画では直前の出来事まで含めてちゃんと説明されています。

生駒:それはよかったなって。ずっとあのイメージで見られていたので。まあ自分で作ってしまったイメージですが、なんとしてもそこは変えたくて。

──あと、映画ではお母さんの言葉がすごく胸に刺さりました。

生駒:「アイドルだって人の子だぞ」っていう。アイドルに限らず芸能人もみんな人の子で、たまたま演技や歌うことが好きで活動しているだけで、それ以外はみんなと何も変わらない。そのアイドルのお母さんも全然みんなのお母さんと変わらないんです。だから自分のことでマイナスのことを言われれば傷つくのは当然だし、そういうのをちょっとだけ理解してほしいなって。乃木坂46だけじゃなくて、アイドルは日々傷つきながら頑張っているんだよっていうことを知ってほしいですね。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる