嵐・大野智のアートはどう進化したのか? 奈良美智も評価した作品群の背景を読む
嵐・大野智の約7年ぶりとなる個展「FREE STYLE2」が、7月24日より東京・表参道スペースオーで開催されている。今回は写真作品8点、フィギュアなど立体作品13点、映像作品1点、油絵など絵画6点など、計33点が展示されているほか、嵐のメンバーが書いた大野智の似顔絵も展示されている。グッズも充実しており、すでに各メディアで紹介されている愛らしいパグの絵をプリントしたTシャツや、キャンバス地にメガネをかけた少年の絵が描かれた置き時計、魚と人の顔を融合したような存在感溢れるフィギュアなど、さまざまなアイテムが販売されている。チケットはすでに完売しており、多くのファンが個展を訪れているようだ。
今回の展示に向けて、大野智は開催前日の23日に同所で記者会見に応じ、「もう7年もたってしまったという感じですね。前回、個展をやってから、かまえてしまって、描けない時期もあった。いろいろな葛藤があっての個展です。7年で絵のタッチも変わったし、自分で見ても変わったのが分かります」と語っている。(参考:日刊スポーツ/嵐、大野智7年半ぶり2度目の個展「葛藤あった」)
実際、作品のタッチは以前に比べて軽やかになった印象で、よりポップに洗練された印象を与える。かねてより大野智と交流があり、作品へのアドバイスも与えてきた世界的アート作家の奈良美智は、自身のツイッターで今回の作品について「良い出来のもあるし、イマイチなのもある。良い出来のは、なんというか、美大を卒業してこれから作家としてやっていくような心意気を感じるような絵だった」と、その仕上がりを評している。