AKB48の新曲「ハロウィン・ナイト」は「恋チュン」を超えるか? 指原莉乃センター2曲のサウンドを比較
最後に、同氏は“80年代ディスコ歌謡”とした「ハロウィン・ナイト」について、当時の楽曲と異なる点について語った。
「『ハロウィン・ナイト』には当時の歌謡曲と違う部分が、大きく一点あります。それはサビの抜け。Cメロの抜けは、5度(C)のコードを使っているのですが、日本歌謡風にしたいならA7のコードで短調らしく抜くのがベターでしょう。しかし『ハロウィン・ナイト』では、あえてサビの抜けを長調の定番である5度(C)にすることで、現代のJ-POP風の明るい盛り上がりポイントを作っています。新しさと懐かしさを同居させ、幅広い年代層が聴いて踊れる、という『恋するフォーチュンクッキー』と同じ狙いを、少し異なるアプローチで試みていることが楽曲から見て取れます」
同じ指原のセンター曲ということで、世間からの期待が高い「ハロウィン・ナイト」。同曲はどこまで広い層へリーチできるか。リリース以降の動きも引き続き追いかけたい。
(文=向原康太)