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高田渡の音楽が聴き継がれる背景とは? 社会派ソングを支えるモダンな音楽性

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こういった絶妙な感性は、現在のポップ・シーンにも脈々と受け継がれているのではないでしょうか。社会性と日常風景をたくみに織り交ぜ、モダンなアレンジでオブラートに包みこむという点においては、斉藤和義や曽我部恵一に影響を与えているでしょうし、力を抜いた歌声でありながら説得力を持つというバランス感はハナレグミにも通じます。

斉藤和義/ウエディング・ソング

 残念なことに、高田渡は2005年に56歳という若さで亡くなりました。しかし、このほんわかとしながらもピリッとスパイスを効かせたテイストは、前述の通り次世代に引き継がれており、〝古くさい〟と一言で片付けることはできないでしょう。また、彼の息子であるマルチ楽器奏者の高田漣にも注目しておきたいところです。10周忌のタイミングで、初めて父親の楽曲だけをカヴァーしたアルバム『コーヒーブルース~高田渡を歌う~』を発表し、話題を呼んでいます。丁寧に歌い込まれた名曲群は、やはり古びておらず新鮮に聴こえてくることに、改めて感心させられるでしょう。

曽我部恵一/6月の歌

 世知辛い世の中ではありますが、高田渡が残した名曲群を聴けばこの時代を生き抜く励みになるのではないでしょうか。

■栗本 斉
旅&音楽ライターとして活躍するかたわら、選曲家やDJ、ビルボードライブのブッキング・プランナーとしても活躍。著書に『アルゼンチン音楽手帖』(DU BOOKS)、共著に『Light Mellow 和モノ Special -more 160 item-』(ラトルズ)がある。

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