Gacharic Spinが『ドラゴンボール改』EDで見せるエンタメ精神 「振り幅の広さがガチャピンの良さ」

「ライブハウスに来ない人たちが知るいい機会に」

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TOMO-ZO(Guitar)

──『ドラゴンボール』って、皆さんの世代的にはジャストな作品なんですか?

はな:観てたよね? 最初の『ドラゴンボール』も『ドラゴンボールZ』も。恐らく再放送だったと思うんですけど。

KOGA:そうだね。私には兄がいるんですけど、兄がずっと『ドラゴンボール』のコミックを集めていて、それもすごく印象的で。『ドラゴンボール』といえば誰でも知ってるアニメなので、そのエンディングテーマをできるのもうれしいし。私たちはアニメの曲をやったことないのに海外のアニメフェスに呼ばれることが多かったので、次は『ドラゴンボール』をやってるよと報告できるのもうれしいんです。

──ガチャガチャダンサーズの2人にとっても、『ドラゴンボール』は親しみのある作品なんですか?

まい:はい。アニメも観てましたし、周りでガチャガチャの『ドラゴンボール』のスーパーボールが流行っていて、それを集めてる子も多かったんですよ。

オレオ:私はガチャガチャダサーズの2人と一緒にいることが多いんですけど、なかなか共通のアニメの話題ができなくて(笑)。そういう意味では、『ドラゴンボール』の話題ができるのってすごいなと思うんです。

──なるほど。でも今回のテーマ曲を担当したことで、Gacharic Spinの曲を聴いてくれる層が広がりますよね。それこそアニメを楽しみにしてる子供たちとその親御さんという。普段ライブハウスに来ない人たちがGacharic Spinを知るいい機会になりますよね。

オレオ:子供が聴いて、お母さんに「あのCDが欲しい」って言ってくれるところまでが理想というか。

はな:そこから「ライブに行きたい!」までつながるといいよね。

オレオ:そうだね。「CDが欲しい、あの曲をもっと聴きたい」から、「お父さんお母さん、ライブに行こうよ!」ってみんなで来るところまでがゴールかな。

KOGA:そこからおじいちゃん、おばあちゃんもね(笑)。

オレオ:でも、そうなったとしてもGacharic Spinのライブって家族で楽しめるから。そのためにも、まずはCDを買ってもらって(笑)。

「日高さんとは「バンド仲間」って感覚が強い」

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オレオレオナ(Keybord&Vocal)

──その「Don't Let Me Down」を手がけたのが、THE STARBEMSの日高央さん。どういうきっかけで今回のコラボレーションが決まったんですか?

KOGA:もともとつながりは全然なくて。私たちがライブハウスを回るたびに、Gacharic Spinを知ってもらうためにその先々でポスターを貼っていったんです。で、日高さんはそのポスターを行く先々で目にして、最初はイラついてたらしんですよ(笑)。でもだんだん気になってきて調べたら、こいつらすごいと思ってくれたみたいで。それで共通の知り合いから「日高さんがガチャピンに興味を持ってるよ」と教えてもらったんですけど、ちょうど2ndシングルを作るタイミングだったので、これも何かの縁かなと思って「一緒にやりましょう!」とお願いして「Don't Let Me Down」を作ってもらいました。

──Gacharic Spinとしては楽曲提供を受けるのって珍しいですよね?

KOGA:曲だけというのは今までもあったんですけど、歌詞やアレンジまで含めた世界観すべてをお任せするっていうのは初めてですね。ストレートな曲なので、その疾走感を大事にしながらレコーディングして。難しいことは何にも考えず、みんなシンプルな気持ちでレコーディングに取り組んでいったので、すごく新鮮でしたよ。

はな:確かに楽曲は自分たちにないものがあったから不思議な感覚ではあるけど、ガチャピンがやったらどうなるのかなってことを想像しながら楽しくレコーディングしました。

オレオ:ボーカルに関しても、ガチャピンってドスの効いた曲が多くて、それに合わせて暗い声というか深みのある声を出すように今まで気を付けてたんですけど、今回は明るくハッピーな感じを心がけました。

──ダンスについてはどうでしたか?これまでのダンサブルな曲とはまた違った曲調なので、振り付けもいろいろ大変だったんじゃないかと思いますが?

ありさ:そうですね、ダンスチューンじゃないので「どうしよう?」と悩みながら作っていきました。

まい:その中で、イントロはちっちゃい子でも踊れるシンプルな振りにしたり、ダンスソロは今までにない優雅な感じの振りにしたりして。今まではガツガツしてるダンスが多かったので、今回は2人で絡む優雅なダンスが見せられるものになったかなと思います。

──なるほど。日高さんからこの曲について、何かアドバイスはありましたか?

オレオ:唯一言われたのは、「誰だって辛い」っていうフレーズを「誰だってちゅらい」とよく歌ってしまうので、「ちゃんと『辛い』って歌って(笑)」ってことくらいですかね(笑)。

他のメンバー:(笑)。

オレオ:あとは明るく歌ってくれればいいって。

KOGA:日高さんはすごくフランクな方で。

オレオ:うん、面白かったよね。言っても私たちが学生の頃からBEAT CRUSADERSとして活躍していた方なので、最初はどう接すればいいんだろうってかなりビクビクしてたんですけど、会ってみたらお兄ちゃんみたいな。

KOGA:私的には「バンド仲間」って感覚が強かったな。

はな:そうだね。

KOGA:ライブでも一度、この曲をコラボで演奏したんですよ。日高さんもギターを弾いて。日高さん、「お前ら間違えたら殺すぞ!」と言ってたのに、「こんなの絶対に弾けないよ!」って日高さんが一番間違えてたっていう(笑)。

TOMO-ZO:「ここのコード、なんだっけ?」って聞かれたり(笑)。

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