2ndシングル『Don't Let Me Down』インタビュー
Gacharic Spinが『ドラゴンボール改』EDで見せるエンタメ精神 「振り幅の広さがガチャピンの良さ」
6人組ガールズバンド、Gacharic Spin(ガチャリックスピン)が2月発売の『赤裸ライアー / 溶けないCANDY』に続くメジャー2ndシングル『Don't Let Me Down』をリリースした。表題曲は4月から人気テレビアニメ『ドラゴンボール改』のエンディングテーマとしてオンエア中。日高央(THE STARBEMS / ex. BEAT CRUSADERS)が書き下ろしたことでも話題を集めている、パンキッシュな疾走チューンだ。よりキャッチーさを増したこの曲で、彼女たちはさらに知名度を高めることになるはずだ。前作リリース時(「凄腕エンタメガールズバンドが行く! Gacharic Spinが考える『個性的であること』」)に続く今回のインタビューでは、5月3日に行われた渋谷公会堂ワンマンライブの話題や『ドラゴンボール』に対する思い、そして日高とのコラボレーションを経て再確認したオリジナリティなどについて、じっくり語ってもらった。(西廣智一)
「メジャーにいる以上は、1つひとつ結果を残していかなきゃいけない」
──渋谷公会堂公演はGacharic Spinにとってある意味集大成的であり、現在進行形のGacharic Spinを提示する場でもありました。しかも3時間という長丁場で。
はな:最初から3時間を狙ってやったわけじゃないですよ(笑)。
TOMO-ZO:「なっちゃうよね、これ」って。
F チョッパー KOGA(以下、KOGA):だいぶ削って3時間だったんですよ。全部詰め込んだら半日はかかるよね?(笑)
──そうなったら軽くフェス状態ですよね。
はな:1人フェスですよね(笑)。
──それでもやりたいことはかなりやれた?
KOGA:そうですね。「これがGacharic Spinだ」っていうものは全部詰め込められたかな。ただ、まだまだ見せられるものはあるぜっていう。
──実際に渋公のステージに立った印象は?
オレオレオナ(以下、オレオ):軽く傾斜が付いてるからか、2階席の奥のほうまでしっかり見えて。しかも音の反響がよくて、お客さんの声がすごく近くに感じたんです。それがすごく新鮮でした。
はな:私はいい意味でふわふわしてた(笑)。
KOGA:リラックスしてたってこと?
はな:リラックスでも緊張でもない、夢の世界にいるみたいな。
オレオ:夢見心地みたいな?
はな:そう。すごく楽しめたんですけど、ずっと不思議な感覚があって。で、ライブが終わってから客席に行ってみたんですけど、そこで改めてその広さに気付いて、初めて「やばっ!」って思いましたね。全然次元の違うところだったんだってことに、あとで気付いたっていう。
オレオ:なんか近く感じるよね。
TOMO-ZO:そうなんです。しかもお客さんの顔が全部見えたし。それがすごく心強くて、ちょっと緊張が吹っ飛んで楽しくやることができました。でも当日は朝から感動しっぱなしで、今までがんばってきてよかったなっていう実感はすごくありましたね。
KOGA:そうだよね。渋谷公会堂のステージに立てる人なんて、言っても限られてるわけで。そういう意味ではすごくうれしいですね。
──ガチャガチャダンサースの2人なんて、10代にして渋谷公会堂のステージに立ったわけですし。
KOGA:この歳で立てるのって、めちゃめちゃ羨ましいですよね。
オレオ:恵まれてるんだぞ?
まい:はい、ありがたいです(笑)。今までこんなに広いところでやったことがなかったし、そのぶん動き回れる範囲が広くなって、とっても楽しかったです。思いっきり吹っ切れて踊れました!
ありさ:私もいつもどおりのありさを見せたいなと思って、何かを変えるわけではなくそのまま踊りました!
──当日はほぼソールドアウトだったんですよね。
KOGA:そうなんです、あと76席でソールドアウトだったんですよ。でもそれが私たちの次の課題になったと思うんで、より進化して11月29日のZepp Tokyo公演はソールドアウトさせたいなと思ってます。やっぱりメジャーにいる以上は、1つひとつ結果を残していかなきゃいけないと思ってるし、自分たちはライブバンドなので……もちろん音源をいろんな人に聴いてもらう、イコールCDの売り上げだったりそういうのも大事ですけど、まずはライブでの結果をちゃんと残しつつ、それをCDの売り上げにつなげられたらいいなと思います。
「アニメの中に“Gacharic Spin”って載るのが不思議な感覚」
──今回のメジャー2ndシングル『Don't Let Me Down』は、すでに4月からフジテレビ系アニメ『ドラゴンボール改』のエンディングテーマとしてオンエアされています。僕もテレビで観ましたけど、曲と映像の相性は抜群だと思いました。
KOGA:ホントですか? うれしい!
オレオ:日曜朝に起きて、観てくださったんですね。あんなに早い時間に(笑)。
KOGA:そんなに早くないよ!(笑)
オレオ:そう? あ、昼まで寝てることがバレちゃう(笑)。
はな:昼どころじゃないよ、夕方まで寝てるでしょ!(笑)
KOGA:初回放送のときは、私が叩き起こしたんです。
オレオ:ちょうどツアー中で起こしてもらって観たんですけど、自分が観てたアニメの中に「Gacharic Spin」って名前が載るのが不思議な感覚でした。
はな:私はいまだにしっくりきてないというか。自分も初回放送のときに観ましたけど。「……ああ、なるほど……こういう感じか」って。
──どこか自分のことじゃないような?
はな:そうですね。もちろん『ドラゴンボール』が好きなのでうれしいんだけど、ずっと不思議な感じが続いてるんです。