篠崎こころ・滝口ひかり・中根礎子×田口まき対談 アイドルと被写体、そして自撮りの今後とは?

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篠崎こころ(左)と中根礎子(右)。

「アプリをきっかけにライブに来てくれるのが一番嬉しい」(中根)

――三者三様の戦略があるんですね。ファンの方からの反響はどうですか?

篠崎:さっきのうどん写真の話ですけど、皆さん文句も言いついっぱい応援してくれる人がいたりして面白いです(笑)。あとは、どの角度が一番ウケるのか、「CHEER」の数でわかりますね。「私を応援してくれるお客さんは、黒髪もそこそこ好きだけど、やっぱり金髪が好きなんだな」とか、統計を取りながらやってます。

――もはやマーケティングの域ですね(笑)。

中根:反応で言うと、沢山の人がCHEERしてくれることも良いんですけど、アプリをきっかけにライブに来てくれるのが一番嬉しいですね。そこでSTARMARIEの世界観にハマってガチになってくれた人もいます。私たちの曲は、物語の中で人が死んでいくものが多くて、曲中にお客さんの方をけっこう睨んだりするんですが、そういう世界観に衝撃を受けてファンになってくれる方が最近多くて楽しいです。

――最近はセルカ棒が流行するなど、「自撮り」という文化はますます拡大しています。フォトグラファーの田口さんの目には、この現象がどう映りますか。

田口:沢山撮ってる子は、自分の可愛いところを一番わかってるし、良いタイミング、良い場所も知ってる。だから最近のアイドルって、みんな光のことに詳しい(笑)。純粋にすごいなと思いますね。それに、この文化ってまだまだ発展の余地があるんじゃないかな。現状は好きな時に好きな写真を上げているのが主流だけど、テーマを作っていってよりアーティスティックなものにできると思う。

篠崎:この間CASIOさんとコラボして「一眼レフで自撮り風に撮る」という企画をやったんですけど、すごく面白かったです。そういうのも流行ったら楽しいですね。

田口:それいいよね! プリクラ機のライティングって特徴を覚えればかなり綺麗に取れるんだけど、その一眼レフバージョンみたいなのも出来そうだし、より鮮明になりそう。

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中根礎子。

――せっかくの機会なので、3人が田口さんに訊きたいことはありますか?

中根:仕事をしていて、「これだけは譲れない」という大切なことはありますか?

田口:譲れない、とは少し違うかもしれないけど、撮影している時が一番楽しい。カメラマンにもいろいろなタイプがいるけど、私は撮り終わったら正直「後は良い感じに仕上がればいいな」と思う人で。撮影したあとの編集作業でこだわって完璧な絵を作る、というのもひとつのやり方だと思うけど、私は撮影現場の楽しかったり真面目な空気感が好き。なので、今日どんな空気や時間をモデルの子と過ごせるのか、ということを大事にしています。

篠崎:最近『CHEERZ』で本当にネタ切れなんですけど(笑)、田口さんが考える、「女の子がこう自撮りしたら面白い、可愛くなる」というアイディアはありますか?

田口:ウィッグ変えたりうどん出したりする子にそれ言われるのは難しいなあ(笑)。一周回って普通に可愛い写真撮るとか? ちょっとこの後一緒に考えよう。

滝口:私、実は自撮りできないんですけどどうすればいいですか?

田口:え、タッキー何言ってるの(笑)?

滝口:私の写真って、自撮りしてなくて、妹やメンバーに撮ってもらってるんです。だから手を伸ばしてるけど角度的におかしいものがあったり(笑)。やっぱり質問変えます、どういう子が「もう一回この子と一緒に仕事したいな」と思いますか?

田口:個人的には「自分で何かをもっとやってみたい」と思っている子に感動するんです。それが例えば「もっときれいになりたい」とか「もっとオシャレになりたい」でもいいし、音楽でもアイドルでもモデルでも、そういう気概みたいなものを感じると「じゃあすごく良い写真を撮らなきゃ!」と気合いが入りますし、一緒にこれからもお仕事したいなって思います。

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