『HARE NOVA Vol.07』ライブレポート 「バンドはナマモノ。オーディションがすべてじゃない」

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 会社設立40周年を迎えるソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)が、2014年の春から夏にかけて行ったライブオーディションシリーズ「HARE NOVA」。22組のニューカマーがライブに出演し、そのうち大阪を拠点に活動するガールズロックバンドの絶景クジラが、SMA主催の日比谷野外大音楽堂でのイベントにオープニングアクトとして出演した。

 そして「HARE NOVA」シーズン2となるライブが、2015年2月24日(火)に東京・渋谷club asiaで開催された。この「HARE NOVA シーズン2」は1月27日(火)にも開催されており、2回のマンスリーステージにて選出された出演者は、3月に行われるSMAのプレゼンテーションライブにファイナリストとしても出演する予定だ。
HARE NOVA オフィシャルHP:https://sma40th.com/harenova/

 今回も前回までに続き、イベントにゲストウォッチャーとしても参加した音楽ジャーナリストの宇野維正氏によるライブレポートを掲載する。(編集部)

■出演アーティスト
ハザマ リツシ
The Rolly
真田 嶺
イエスマン
とけた電球
片平里菜(ゲストアクト)
※出演順

■MC
トミタ栞(シンガー)
冨永周平(ソニー・ミュージックアーティスツ「HARE NOVA」制作チーフ)

■ゲストウォッチャー
原田公一(ソニー・ミュージックアーティスツ)
中山道彦(ソニー・ミュージックアーティスツ)
杉本陽里子(ビクターエンタテインメント)
日置淳(ポニーキャニオン)
宇野維正(音楽ジャーナリスト)

ハザマ リツシ

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 18歳で奄美大島から上京、「寸止海峡」というド直球のロックンロールバンドでボーカルを担当していたハザマリツシ。2013年にバンドが解散して以降は、ソロのシンガーソングライターとして活動している。もっとも、この日のステージは自作(?)トラックにのせてMCをするという意表をついたスタイル。能年玲奈への溢れる想いをひたすら連呼し続ける「能年玲奈」はオーディエンスを困惑に陥れる問題作。最後は本来(?)のギター弾き語りのスタイルで、故郷の友人へのセンチメンタルでエモーショナルな思いを綴った「ゲストリスト」を熱唱して締めくくった。

■ゲストウォッチャーコメント
中山道彦「人間は好き。いいヤツだなって。もし同じ世代だったら一緒にバイトをしたい(笑)。肝心の音楽では半径数メートルのリアリティと共感を表現していると思うんだけど、実はそれってすごく難しいことなんです。リスナーから共感を得ようと思ったら、その共感の先まで歌わなくてはいけない。頑張ってください」
宇野維正「普通の人とは違うハッとさせられるような視点がもうちょっと欲しい。あと、トラックものをやるなら、歌がもっと前面に出てくるような効果的なトラックの作り方をする必要があると思います」

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