『HARE NOVA Vol.06』ライブレポート「重要なのは誰の真似もしていないこと」

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 会社設立40周年を迎えるソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)が、2014年の春から夏にかけて行ったライブオーディションシリーズ「HARE NOVA」。22組のニューカマーがライブに出演し、そのうち大阪を拠点に活動するガールズロックバンドの絶景クジラがSMA主催の日比谷野外大音楽堂でのイベントにオープニングアクトとして出演した。

 その「HARE NOVA」のシーズン2となるライブが2015年1月27日(火)に東京・渋谷club asiaで開催された。この「HARE NOVA シーズン2」は2月24日(火)にも開催され、2回のマンスリーステージにて選出された出演者は、3月に行われるSMAのプレゼンテーションライブにファイナリストとしても出演する予定だ。
HARE NOVA オフィシャルHP:https://sma40th.com/harenova/

今回も前回までに続き、イベントにゲストウォッチャーとしても参加した音楽ジャーナリストの宇野維正氏によるライブレポートを掲載する。(編集部)

・出演アーティスト
musiquo
RagRats
theULTRALEA
Cö shu Nie
さよならミオちゃん
ワタナベタカシ
シナリオアート(ゲストアクト)

・MC
田中美里(シンガー)
冨永周平(ソニー・ミュージックアーティスツ[HARE NOVA]制作チーフ)

・ゲストウォッチャー
原田公一(ソニー・ミュージックアーティスツ)
小原田裕樹(イープラス「出れんの!? サマソニ!?」)
タカハシヒョウリ(オワリカラ/科楽特奏隊)
亀田裕子(ユニバーサルミュージック UNIVERSAL J)
宇野維正(音楽ジャーナリスト)

musiquo

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 それぞれ別のバンドでのキャリアのあったメンバーが集まって、2013年3月から活動開始したmusiquo(現メンバーでの活動は2014年7月から)。あくまでもメロディと歌詞を重視した、その奇をてらったところのまったくないストレートでエモい3ピース・ギターロック・サウンドは、現在のシーンにおいて逆に新鮮に響く。今回のステージではサポートに女性のキーボーディストを加えたことで、その完成度が高い楽曲の世界にさらに深みが増していた。メロディはポップなのにベースとドラムの重心が低くて、このタイプの音楽性を持つ若手バンドとしては非常に貴重なことに各メンバーの演奏技術がかなり高いレベルにある。「真面目」にいいバンド。

■ゲストウォッチャーコメント
原田公一「“日比谷”という曲がとても良かったです。東京に上京してきて東京のことを歌うバンドは多いけど、そこで日比谷について歌おうと思った、その着眼点がおもしろい(笑)。サポートで入ったキーボードの女の子がとてもいいので、この4人でコーラスとかもより練っていけばさらにいい感じになると思います」
小原田裕樹「以前にもライブを見たことがあるんですけど、その時と比べても相当良くなってきていますね。メロディメイカーとしての才能が開花してきたように感じます」

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