シングル『いくじなし / きのうのゆめ』インタビュー
EBiDANフォークデュオ・さくらしめじ登場「いちばん楽しいのは、できなかったことができたとき」
「早くしなくちゃいけないときに用意が遅いんですよ」(ヒョウガ)
――CDに収録されている「いくじなし」と「きのうのゆめ」について、どんな曲なのか、簡単に紹介してもらえればと思います。
ヒョウガ:この「いくじなし」という歌は、ある男の子が同じクラスの女の子を好きになってしまい、告白したいけどできないという歌詞で。その子の近くにいるともやもやしちゃうんだけど、でもウキウキもしているという気持ちを歌った歌です。なので、好きな人ができてもやもや悩んでるときに聴いて元気を出してほしいです。
ガク:もう1曲の方の「きのうのゆめ」は、実は「いくじなし」とストーリーが繋がっているんです。「いくじなし」は、ある男の子の昼間の学校での話なんですけど、「きのうのゆめ」は夜に家で「ああ、今日も好きって言えなかったな」っていう、同じくもやもやした気持ちを歌った曲で。学校では「好きだ」って言えないんですけど、夢のなかだったら言えるし、手だって繋げるのにっていう、ちょっとせつない歌になってます。ゆったりとした曲なので、ひと息つきたいときやため息をつきたいときに聴いてほしいです。
――デビュー曲の歌詞をもらったときに、読み上げてどう思いました?
ガク:最初に「いくじなし」を聴いたときは、歌詞がすごくかわいらしいというか、ポップな感じで、音楽と歌詞がすごく合ってて。これを弾いて歌えたら、かっこいいなと思いました。
ヒョウガ:ぼくは歌詞をもらったときは、まず、頭のなかで、「このメロディにこの歌詞が入るんだな」っていうのを思い浮かべて楽しみますね。楽しむというか、歌詞をもらって次の日に学校に登校するときに、「あの歌詞、どんなだっけ?」って思い出しながら、登校する感じ。
――でも、暗記が苦手だからあんまり覚えてないと。
2人:(笑)。
――それぞれの曲の歌詞で、お気に入りのフレーズはありますか?
ガク:「きのうのゆめ」の最後のほうの<もしもここで目が覚めたら 全てが消えるかなぁ? だけど 君が くれた 笑顔 忘れないよ>っていう歌詞がすごく好きですね。キュンキュンきます。
ヒョウガ:ぼくは「いくじなし」で、最後の「LOVE U」のところが。初めに聴いたときは、「あなた」という意味の「YOU」だと思ったんですけど、アルファベットのUだったんで、すごく素敵だなあって。
――では、歌っていて気持ちいいところはどこでしょうか。
ガク:「いくじなし」の<大好きな君はこのドアの向こう 夢の中ではね」っていうところ。キーがすごく高いんですけど、その音が出たときはすごく気持ちいいです。
ヒョウガ:ぼくは、その後に来る<こっち向いて>のところですかね。感情を入れて歌うのが難しくて、うまくできたときは、「やった!」ってかんじでした。
――感情を込めるという話が出ましたけど、お2人の普段の生活とこの歌の歌詞が重なるところもありますか。
ガク:「きのうのゆめ」に<眠れない夜に数えた 羊の数を覚えてる?>って歌詞があるんですけど、実際に羊の数は覚えてたりはしますね。80匹くらいで飽きてやめちゃったんですけど。
ヒョウガ:「いくじなし」の<もじもじしてる時間はないよ>ってとこかな。ぼく、早くしなくちゃいけないときに用意が遅いんですよ。なので自分に言い聞かせている感じです。
――普段、練習はどのくらいやるんですか?
ガク:ほぼ毎日ですね。イベントにむけての曲の練習だったり、セットリストを決めたりMCを考えたり。それと、ギターレッスンとボイトレが週に1回ずつ。
ヒョウガ:学校もあるし、大変ですけど楽しいです。
――セットリストもMCも自分たちで考えているんですよね。
ガク:お知らせ事項以外はほとんど考えてます。あと、自己紹介の時に言う「好きな○○」と「最近、ハマっていることは?」は、絶対に自分たちで考えるようにしてます。
ヒョウガ:「好きな○○」は自由すぎるときがありますけど(笑)