『黒子のバスケ』ED曲で知名度上昇　アニソン界が生んだ新たな実力派＝Fo'xTailsとは？

　メジャーデビューシングル表題曲の「GLITTER DAYS」はサビに向けて疾走感が広がるような壮快なロックサウンドに乗せて、本編の内容にシンクロするかのようなメッセージ性の強い歌詞が綴られている。これほどまでにストレートな歌詞は、少なくとも筆者自身が聴く音楽の中にはあまり見かけなくなったように思う。誰もが抱いたことのあるような思いや日常を、率直な言葉にするのを躊躇う傾向があるのかもしれない。難しい言い回しや世界観で深く考えさせられるのも歌詞の醍醐味ではあるが、それは聞き手に汲み取ろうとする姿勢を要求する。しかしFo'xTailsの歌詞は、何気なく聴いていても胸に刺さるものがあり、それが彼らの特徴として色濃く出ている。ストレートであるからこそのリアルさ、胸が熱くなるようなストーリー性を兼ね揃えた言葉は、一人の少年が不安ながら夢へ踏み出そうとする意志、描いた夢へ向かって進んでいく強い一歩、未来への希望を描いていて、まさに青春そのもの。息の合ったバンドアンサンブルも聴きごたえがある。

　彼らの描く「輝ける日々」が垣間見えるような、デビューを飾るに相応しい楽曲である。

（文＝佐藤優香）

■リリース情報
『GLITTER DAYS』
発売日：2月4日
価格：￥1,300（税抜価格）

〈収録曲〉
1. GLITTER DAYS（TVアニメ『黒子のバスケ』第3期ED主題歌）
2. 蛍火（PSP®、PlayStation®Vita 専用ゲーム『カレイドイヴ』ED主題歌）
3. 花びら

■ライブ情報
『「GLITTER DAYS」レコ発～みなさん、コンにちはツアー～』
2015.04.03(金)千葉LOOK (千葉県)
2015.04.08(水) HOOK SENDAI(宮城県)
2015.04.10(金) 盛岡the five morioka(岩手県)
2015.04.14(火) 名古屋 CLUB UPSET(愛知県)
2015.04.15(水) 神戸VARIT.(兵庫県)
2015.04.16(木) OSAKA MUSE(大阪府)
2015.04.17(金) 浜松FORCE(静岡県)
…and more

Tour Final
2015.04.29(水・祝) 渋谷RUIDO K2(東京都)