嵐、新曲『Sakura』はなぜミステリアスな作風に? 生田斗真の主演ドラマとの関わりを分析

嵐
2015年の第一弾シングルの発売が決定している嵐。

 嵐の45作目のシングル『Sakura』が、2月25日に発売される。表題曲は、ジャニーズ事務所所属の俳優・生田斗真が、小栗旬とともに主演を務めるドラマ『ウロボロス~この愛こそ、正義。』(TBS系)の主題歌。嵐のメンバーが出演しないドラマの主題歌を担当するのは初となる。

 ジャニーズJr.時代からともに過ごしてきた生田斗真を、嵐がサポートするような形となった本作。すでにドラマではその一部を聴くことができるが、その楽曲の特徴とはどんなものなのか。嵐の楽曲に詳しいライターの北濱信哉氏に話を聞いた。

「『Sakura』というシンプルなタイトルとは裏腹に、映画『ヤッターマン』の主題歌となった『Believe』を彷彿とさせるようなミステリアスな楽曲だという点が注目されますね。歌詞の内容も様々に解釈することができる抽象的なもので、『この世界は光と影が寄り添って / 願い・夢・孤独まで / 巡り合わせ』という箇所が特に印象的でした。これまで時に交差しながらも別々の道を歩んできた嵐と生田斗真が、今回のドラマでしっかりとタッグを組んだことについての比喩にも読めます」

 また、同楽曲はひとりのメンバーにスポットを当てていないところが新鮮だと、同氏は指摘する。

「音楽面ではユニゾンの多用とコーラスパートの複雑なボイシングが興味深いポイント。近年の嵐の曲はメンバーのいずれかにスポットを当てたものが多かったため、ほぼすべてのパートにおいてユニゾン(ソロがない)というのは新鮮です。嵐のメンバーが出演しないドラマの主題歌なので、あえて主役を立てなかったのかもしれません。サビを中心とした複雑なボイシングも聴きどころで、四つ打ちとストリングスに加え、3度下のハモりを効果的に入れることで、楽曲をドラマチックなものにしています」

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