セカオワ、SCANDAL、miwa......ドリカムのパフォーマンスが若手に与えた影響とは?
また、カバーアルバム『私とドリカム -DREAMS COME TRUE 25th ANNIVERSARY BEST COVERS-』に「大阪LOVER」で参加しているSCANDALは「大阪発のバンドなので、歌詞に出てくる景色がとてもリアルに想像出来て昔から身近に感じられる一曲です。生で聴いた初めての大阪LOVERはずっと忘れないです(一部抜粋)」とコメントしている。さらに、今年6月に行った大阪城ホール公演『SCANDAL ARENA LIVE 2014「360°」』では、同曲をライブ初披露。RINAはこの公演で「ドリカムさんの大阪城ホールを観に来たときに、すごく綺麗なウェーブをやっていて。だから今回ぜひみんなでやってみたい!」と語り、実際に観客がウェーブを行う一幕があった。そんなRINAも先日の横浜アリーナ公演を訪れ、近況を語っている。スタジアム規模になっても観客を決して置いていかず、全員を巻き込んで楽しむというサービス精神は、吉田美和と同郷のバンドにもしっかりと受け継がれているようだ。
miwaは同カバー盤に「LOVE LOVE LOVE」で参加。彼女は2007年に国立競技場で行われた『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2007』を観賞していて、「サプライズ連続の素晴らしいライブに圧倒され、興奮しっぱなしだったのを覚えています。なかでも『何度でも』『LOVE LOVE LOVE』を会場全員で大合唱したのは本当に鳥肌でした」とカバーにあたってのコメントを寄せている。彼女は12月24日に横浜アリーナで行われたツアー『miwa-39 live ARENA tour-“miwanissimo 2014”』の最終公演で、ゴンドラで会場を回ってプレゼントを配布したり、DJタイムを作ったり、シングアロングで会場を大きく盛り上げたりと、やはりファンを巻き込んだ演出を行っている。
現在もパフォーマンス面で圧倒的な力を見せながら、後進アーティストに影響を与え続けるドリカム。例年通りであれば2015年は『史上最強の移動遊園地DREAMS COME TRUE WONDERLAND』開催年だが、今のところアナウンスはない。続報を待ちながら、来年の彼らのパフォーマンスに期待したい。
(文=松下博夫)