Sugar’s Campaign、Shiggy Jr.、ORESAMA…“ブギーファンク”な次世代J-POP5選

Especia

Especia 「No1 Sweeper」 MV

 一方、アイドルシーンにおいて、このディスコ/ブギーのリバイバルの潮流を体現しているのが、大阪発の5人組(MV時は6人組)Especiaだ。キャッチコピーは「アーバンブギーファンクサウンド・大阪発堀江系ガールズグループ」。楽曲も80s初期の本格派ディスコチューンが揃う。

ORESAMA

ORESAMA – オオカミハート (F.O.ver.)

 そして、こうした動きの中でも多方面への広がりが生まれそうなグループが、渋谷を中心に活動中の2人組ユニット、ORESAMAだ。12月6日にアニメ『オオカミ少女と黒王子』のEDテーマソング「オオカミハート」でメジャーデビュー。かなりノリのいい、一度聴いたら耳に馴染むタイプのポップソングになっている。

 ディスコ/ブギーの世界的なリバイバル・ムーブメントのきっかけとなったブルーノ・マーズの「トレジャーズ」(2013)を聴けばわかるとおり、この手の楽曲のポイントはファンキーにうねるベースライン。そしていい意味で「軽薄さ」に満ちた曲調だ。

Bruno Mars – Treasure [Official Music Video]

 このベースラインのファンキーなテイストをエディットされたシンセ・エレクトロで体現したのがブギーファンク。その感触を、あくまでJ-POPのフィルターを通して表現しているのがORESAMAの音楽的な方向性だ。

 さらに、ORESAMAは現在生まれているそういったシーンの潮流のハブとなる可能性も持っている。12月6日に2.5Dで開催されるリリースパーティー「YASHIBU」には、Sugar’s CampaignのSeihoや、ORLAND、give me wallets feat.仮谷せいらやPARKGOLFなどが出演。バンド、トラックメイカー、シンガーという枠組みを超えて2010年代の渋谷から新しいディスコポップが次々と登場しているムーブメントを体感できるようなイベントとなっている。

 これらの面々に共通するのは、「楽しく、軽く、柔軟で、でもちゃんと音楽愛のあるグループ」ということ。そういうセンスを持ったミュージシャン達が2015年のJ-POPのシーンを彩っていく予感がする。

■柴 那典
1976年神奈川県生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。出版社ロッキング・オンを経て独立。ブログ「日々の音色とことば:」Twitter



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