嵐、櫻井翔はなぜ影のリーダーと言われる? その“まとめ力”を検証する

 また、音楽作品における“Rap詞”でも、櫻井は嵐のスタンスを表明してきた。2006年リリース『ARASHIC』収録の「COOL&SOUL」では、「そう 俺らがあくまで タイトなパイオニア」と、ジャニーズラップの先駆者であることを高らかに宣言し、写真集『ARASHI IS ALIVE』の付録CDに収録されていた「Re(mark)able」では、「この五つの輪がまた集まり さすらい 侍 聖地に赴く」と、アジアツアーに向けての決意を語った。最新作である『THE DIGITALIAN』収録の「Asterisk」では、「黒き闇のいっそいない方/幾重に重なっている時代を/現在見るのはどんな未来像(Universe,Never stop...)/解放 Everybody clap yo」と、暗い世の中にあっても明るい未来を期待させるRap詞を披露している。櫻井は、表現においても嵐のビジョンを示す存在であり、歌唱力やダンスで引っ張る大野とともに、グループを導いてきた存在なのだ。

 年末の紅白歌合戦では5年連続で司会を務めることも決定している嵐。櫻井がそのリーダーシップとまとめ力で、2014年を気持ちよく締めくくってくれることを期待したい。

(文=松下博夫)

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