『ライブハウスツアー2014「K10」(ケイテン)』最終公演レポ
KREVA、10周年ツアー最終公演で超絶パフォーマンス 三浦大知もサプライズで登場
KREVAが7月9日、Zepp Diver City Tokyoで『ライブハウスツアー2014「K10」(ケイテン)』の最終公演を行った。
ソロデビュー10周年を迎えた6月18日にベストアルバム『KX(ケイテン)』を発売し、同日からスタートした8都市10公演にわたる全国ツアーのファイナルだったこの日。スタンディングのライブハウスツアーは5年振りということで、会場には大勢の観客が訪れた。
冒頭、KREVAはこの10年間のテーマカラー計10色で彩られたスーツを纏って登場。ベース・岡雄三、ドラム・白根佳尚、キーボード・菱山正太と、DJ&MPCに長年コンビを組む熊井吾郎を迎えた“半生バンド”編成で次々と楽曲を披露していった。
圧巻だったのは「トランキライザー」「基準」「ストロングスタイル」「成功」などでパフォーマンスを繰り広げたあとの6曲目。MCで「人間やめて、ラップの鬼になってもいいですか? 一つのトラックの上でひたすらラップし続ける。それが一つのストーリーになってたら面白いと思いませんか?」と語り、「PROPS」のビートに乗せて、「THE SHOW」や「国民的行事」「ひとりじゃないのよ」などの人気曲を一気にメドレー形式で披露した。この時、観客の多くはKREVAの10年を凝縮したパフォーマンスに、ただ驚嘆の表情を浮かべていたように思う。
ライブ中盤では、KREVAが「ラップの面白さではなくDJ的な面白さを知ってほしい。曲を重ねる面白さを半生バンドでやってみよう」と提案し、「ビコーズ」「今夜はブギーバック」の2曲を交互に披露したあと、その2曲に「I Wanna Know You」も加えた3曲使いをバンド形式でプレイ。Mixの巧さもそうだが、バンドで体現するスタイルによってさらにビートに生々しさが加わり、KREVAの魅力をフルに引き出していた。