EXILEファミリーと同人音楽の「接点」とは? チャート1位の三代目JSB新曲から読み解く

ASY 「SEE THE LIGHTS feat. IA」

 博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー・原田曜平氏が『ヤンキー経済』で分析した通り、EXILEファミリーである三代目 J Soul Brothersのファン層も、いわゆる「マイルドヤンキー」と呼ばれる地方の若者が中心と言っていいだろう。いわば日本社会のマジョリティである。スーツでビシッと決めたイカつい目つきのメンバーたちのルックスからしても、ボカロや同人音楽などのフィールドからは最も遠そうなイメージのグループと言える。

 が、作り手の側から見ると「EXILEファミリー」と「同人音楽」という二つのカルチャーは直結していて、そのリンクを結ぶポイントに東京のアンダーグラウンドなクラブシーンがある、と言えるわけなのだ。

 そういう意味で言えば、今週2位となっているDISH//の新曲『サイショの恋~モテたくて~』も、なかなか興味深い。

DISH//「サイショの恋~モテたくて~」

 ももいろクローバーZの弟分、EBiDAN発の男性グループなのだが、この曲はORANGE RANGEのNAOTOがプロデュース。そして、曲調もまさに「上海ハニー」や「イケナイ太陽」あたりのORANGE RANGEそのまま。人を食ったような曲調と歌詞、でも中毒性あるメロディという組み合わせは、ソングライターとしてのNAOTOの真骨頂と言える。

 ここのところは女性アイドルグループよりも男性グループが好調なチャート状況で、今週もTOP5に男性グループがしのぎを削っている。それも、上位2組のプロダクションが単なる「ポップな売れ線」というだけではない、フックに満ちたものになっているのは、なかなか面白い状況と言えるのではないだろうか。

■柴 那典
1976年神奈川県生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。出版社ロッキング・オンを経て独立。ブログ「日々の音色とことば:」Twitter

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