みみめめMIMI、米津玄師、OSTER project…視覚と聴覚を刺激するアニメーションMVまとめ
Vampillia
海外からの評価も高い10人組のブルータル・オーケストラVampillia。先日リリースした日本企画盤『the divine move』に収録されている「mirror mirror (bombs BiS) 」のMVではBiSのメンバーがイラスト風に描かれており、過激なMVなどで知られる彼女たちの一般的イメージをいい意味で裏切る、アーティスティックな一面を引き出している。曲調はVampilliaの持ち味であるポストロック、ノイズ、エレクトロニカなどを消化したサウンドに架空世界の唱歌のようなBiSのボーカルが混ざり合った密度の濃い楽曲で、MVの神秘性にピッタリ合ったものといえるのかもしれない。
OSTER project
2007年に初音ミクブームの火付け役の一端を担った楽曲「恋スルVOC@LOID」を手掛け、現在もボーカロイドシーンの先駆けとして活躍を続けるOSTER project。彼女の新作『Attractive Museum』内に収録されている「Music Wizard of OZ」は、7台のボーカロイドを使った20分超のミュージカルともいえる楽曲だ。同曲のMVでは、イラストレーターのYおじが描いた作品をOSTER project自らが映像化した超大作となっている。
ニコニコ動画などの発展や制作ツールの増加に伴って、楽曲制作から映像まで全てをこなすクリエイターも増えつつある現代の音楽シーン。人物を撮影することなく、視覚と聴覚の双方を刺激することができるアニメーションMVの重要性は、今後ますます高まっていくのかもしれない。
(文=編集部)