ハヴァナ・ブラウン来日記念インタビュー
EDM界きっての美女パフォーマー、ハヴァナ・ブラウンはいかにして世界的スターとなったか?
――そうしたクリエイティブな作品を作る上で、もっともインスパイアされる出来事はなんでしょうか?
ハヴァナ:DJ活動かな。もう5年くらい続けているけど、スタジオに入って曲を作るときは、自分がどんな音楽を作りたいのか、確固たる自信を持っていたいの。EDMをベースにしたクラブ・サウンドがベースだけど、同時にラジオでもプレイできるようなポップなメロディラインも大事にしたい。最初にシングル「We Run The Night」を発表したとき、普通のラジオでかかるような曲とはほど遠い出来だと思ったの。コーラスや曲の構成も複雑だし、ラジオでは受けないだろうなと思った。でも結果、クラブ・ヒットとなって世界的に私の名前が知られるようになった。だからやっぱり、クラブでの反応やDJとしての感覚は大切ね。
――では、もっともインスパイアされる人物は?
ハヴァナ:たくさんのDJにはインスパイアされ続けてるわ。とくに、クラブの現場とラジオのシーンをクロスオーヴァーして成功しているDJには刺激を受けるわ。アヴィーチーやデヴィッド・ゲッタ、カルヴィン・ハリスとかね。シンガーとしては、ジャネット・ジャクソン。まだ小さい頃から、彼女のビデオを繰り返し観ていたの。テレビに映るジャネットを指差して「ママ、私もいつかこうなりたいの」って言ってたくらいよ。
――アリーヤなどの90年代のR&Bもよく聴いていたそうですね。その上で、今回のアルバムにロドニー・ジャーキンスをプロデューサーとして迎えたことはあなたにとっても特別なことだったのでは?
ハヴァナ:高校生のとき、彼のプロデュースした曲をよく聴いていて、イントロで挟まれる「ダークチャイルド」(※ロドニー・ジャーキンスが自身のプロデュース楽曲に挿入するシグニチャー・サウンドのこと。「ダークチャイルド」は彼のプロダクション名)って声がとても印象的に残ってるの。彼のサウンドには本当に憧れていて、若手のプロデューサーとスタジオに入るときには、ロドニーの楽曲を聴かせて「こんな風に作れる?」ってお願いしていたくらいよ。実際にロドニーと一緒に曲を作ったときは、すべてにおいて「ヤラれた!」って感じの衝撃を受けたわ(笑)。
――しかも、「No Tomorrow」ではロドニーがドラムンベース調の楽曲を制作していますよね。
ハヴァナ:彼って本当にすごくて、アーティストが何を好きなのか、どんなサウンドに興味があるのか? ってことをちゃんと調べてくれるの。私とじっくり話した上で、「今回は新しいサウンドに挑戦しよう」と決めて、R&Bのトラックにドラムンベースのビートを乗せてみたの。とてもいい曲に仕上がったと思うわ。
――では、DJハヴァナ・ブラウンとしてアルバム収録楽曲の中からお気に入りの曲トップ3を教えてください。
ハヴァナ:全曲大好き! ……だけど、1曲ずつ切り離して考えるなら、まずは「Warrior」ね。あとは「Ba*Bing」、そしてあともうひとつは……とっても難しいけど「Big Banana」かな。ちょっとお行儀が悪い曲だけど、人生は笑って楽しく過ごしていかなきゃ、ってメッセージの曲だから。