indigo la End/ゲスの極み乙女。川谷絵音インタビュー
indigo/ゲス乙女のキーマン川谷絵音登場「バンドシーンを通過して、唯一の存在になりたい」
「この1年間によって今後が決まる、と考えている」
――indigo la Endに関しては「バンドシーンに入っていく時期」、ゲスの極み乙女。に関しては「抜けだす時期」であると。どちらも最終的には、より広い意味でのポップミュージック、音楽シーンで自由にやる、ということでしょうか。
川谷:どちらも唯一無二の存在になりたいと思ってやっていますね。この1年間によって今後が決まる、というくらい今年は重要な年だと考えています。メジャーという状況で売れることに一喜一憂したり、浮わついたりしないで、しっかりと考えて地に足をつけて活動したいです。今までは、バンドが広がって伸びていくことに対していろいろ考えなければ、という感じでしたが、今はそれよりも、自分の中の音楽をしっかり考えなければ、と。
――その点で言うと、『あの街レコード』は現時点でのご自身の方向性が反映されたものですか?
川谷:そうですね。とは言いつつも反応は気になります。次の作品にも向かっていますが、まだ方向性が見えない部分は多いです。
――今のindigoの音楽は90年代後半のスピッツを思い起こさせる部分があります。
川谷:スピッツはindigo la Endのバンド名も『インディゴ地平線』から取っているくらい好きです。元々はスピッツが一番の理想なのかもしれません。
――バンドという形態で、普遍性のあるポップスを作るという点で共通しているのかなと感じます。テレビでかかっても全然不思議ではないというか。
川谷:むしろこの作品はそういう風に聴かれるべきだと思います。インディーズで出すつもりではいましたけど、勝負をかけた作品なので、メジャーとして出すことにも全く抵抗はありません。今のシーンでは、「J-POPか、バンドか」という感じになってしまっていますね。それこそ、くるりやクラムボンはその中間にいると思う。今のくるりをロックバンドという人はいないと思うんです。そういうものがいいですね。まぁでも、特にindigoに関してはJ-POPと言われても別にかまわないので、そういう方向性もありだと思います。いい歌は届くので、それが何のカテゴリーでも伝わればかまいません。
――今後は2つのバンドのスポークスマンとして発言する機会も増えると思います。SNSなども積極的に使っていますが、今後のメディア展開はどうお考えですか?
川谷:Twitterは割りとおちゃらけて、自分が見えないようにやっていますかね。でも今回のようにメディアでは自分が考えていることをちゃんと話そうと思っています。でもその結果、たまに言っちゃいけないこともけっこう言っちゃっているという。原稿チェックが大変になることに最近気が付きました(笑)。
(取材=神谷弘一)
indigo la End
■リリース情報
『あの街レコード』
発売:4月2日
価格:¥1,500(税抜き)
《収録曲》
•夜明けの街でサヨナラを
•名もなきハッピーエンド
•billion billion
•あの街の帰り道
•染まるまで
•ダビングシーン
•mudai
•アリスは突然に
■ライブ情報
『indigo la End TOUR 2014「夜明けの話」』
4月4日(金) 名古屋APOLLO BASE
4月6日(日) 梅田Shangri-La
4月12日(土) 仙台 enn 2nd
4月17日(木) 福岡graf
4月20日(日) 岡山CRAZYMAMA 2nd Room
5月14日(水) 渋谷CLUB QUATTRO
ゲスの極み乙女。
■リリース情報
『みんなノーマル』
発売:4月2日
価格:¥1,500(税抜き)
《収録曲》
•パラレルスペック
•サカナの心
•市民野郎
•ノーマルアタマ
•song3
•ユレルカレル
■ライブ情報
『ゲスにノーマル』
6月7日(土) 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
6月8日(日) 仙台 長町RIPPLE
6月14日(土) 広島CAVE-BE
6月15日(日) 名古屋CLUB UPSET
6月21日(土) 大阪Music Club JANUS
6月22日(日) 福岡DRUM SON
7月5日(土)、6日(日) 恵比寿LIQUID ROOM
『ゲスでいこか Vol.2』
~東京編~
6月28日(土) 恵比寿LIQUID ROOM
~大阪編~
7月11日(金) 梅田CLUB QUATTRO
~名古屋編~
7月13日(日) 名古屋CLUB UPSET
※『みんなノーマル』初回出荷分にCD先行予約チラシ封入。