三代目J-Soul Brothersが3週連続トップ EXILEグループの“若手育成”はなぜ強い?

 それとは対照的なのはロック系だ。2位と4位は銀杏BOYZ、3位にはドラゴンアッシュの『THE FACES』。峯田和伸もkjも90年代末からキャリアを築き、紆余曲折どころでは済まない荒波を乗り超えてきたロック・ミュージシャンである。ドラゴンアッシュは新作で「続けていくこと」を高らかに宣言したし、銀杏の場合はこの作品を最後に峯田以外のメンバーが脱退するというから、両者のドラマはまだまだ終わらない。ひとりのカリスマがどれだけ劇的なストーリーを見せていくのか。そこがロックファンの心を捉え続けていくのだろう。

 もちろんイキのいい若手バンドは多数いる。ただ、新陳代謝を高めて次々と刺激を見せていくよりも、継続というストーリーのほうが強いのが今日のロックなのだと、改めて思い知らされた今週のチャートである。

■石井恵梨子
1977年石川県生まれ。投稿をきっかけに、97年より音楽雑誌に執筆活動を開始。パンク/ラウドロックを好む傍ら、ヒットチャート観察も趣味。現在「音楽と人」「SPA!」などに寄稿。

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