泉まくら、DJみそしるとMCごはん・・・「文化系女子ラッパー」の新しさとは? 

Charisma.com 『HATE』 from アイ アイ シンドローム

 ヒップホップやラップのアーティストの多くは、社会へのアンチテーゼや主張、同世代の若者たちを鼓舞するような熱いメッセージを唱えるなど、どこか特別な存在感を放ってきたが、ここまで紹介してきた3組に共通して見えてくるのは “フツー”というキーワード。リリックがどこにでもいる女の子たちが自身の気持ちや体験を綴った、ごくごく私的な世界であるのと同様、いわゆるBガール的ファッションとも縁遠い。あくまで自身のありのまま表すツールとしてヒップホップやラップを選択したにすぎない。これを男性ではいち早くスチャやかせきさいだぁらがしてきたわけだが、ここにきて女性たちにもムーブメントが起こってきたと言うべきか。このほかにも弱冠16歳の女子高生ラッパー・daokoや、「彼岸のヒップホップ」を自称するMoe and ghostsといった注目株がズラリ。2014年はそんな彼女たちの動向が大いに注目を集めそうだ。
(文=板橋不死子)

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