再び出会った永野芽郁と佐藤健 『半分、青い。』律のプロポーズは何を意味する?

『半分、青い。』律のプロポーズの意味

 鈴愛(永野芽郁)と律(佐藤健)が距離を置くことを決めた『半分、青い。』(NHK総合)第61話が、ショッキングな回だったことは記憶に新しい。時は流れて5年後の第73話で、2人は“一応”再会を果たしたわけであるが、そこで鈴愛は律からまさかのプロポーズを受ける。「嘘でしょ?」と思われた視聴者も多かったのではないだろうか。19歳の夏、“ルール”を破った鈴愛に頭を抱えてしまった律だったのに、「一体何があったっていうの?」と。実際には、引っ越しをしてから、京大大学院に行くまでの律の様子を描くシーンは極めて少なく、律の心境変化は詳しくはわからないが、鈴愛の短冊という要素から律の思いを考えてみよう。

 ストーリーを遡って、2人の東京時代を思い返したい。漫画、ロボットという、2人の目標へのまい進が始まる場となった東京。同時に、その街は2人の人生に影響を与える、頼もしい人々との出会いももたらした。正人(中村倫也)、裕子(清野菜名)、ボクテ(志尊淳)、秋風(豊川悦司)、菱本(井川遥)……。東京という街は、2人にとって、今後の明るい人生の象徴であり続ける、そんな街だった。

 ところが、いよいよ清(古畑星夏)が鈴愛の前に立ちはだかるようになると状況は一転。あの衝撃的な喧嘩を経て鈴愛と律がたどり着いた結論は、“別れ”だった。以降、律は鈴愛の住む秋風ハウスから離れたところへ引っ越し、さらに、師匠の教授を追って京都に向かった。東京でも岐阜にいるときと同様に、心のどこかで繋がりあったまま、明るい未来を進んでいくんだ。当初はこんな思いを抱いていたに違いない。

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