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井浦新×「Lemon」が切ない 『アンナチュラル』ラストへ向けて鳥肌級の伏線回収を見せる

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 第1話放送前の1月9日に行われた『アンナチュラル』(TBS系)の制作発表会見で、「本当にいろんな伏線が張り巡らされていて……」とUDIラボの所長・神倉保夫役を務める松重豊から絶賛されていた野木亜紀子が手掛ける本作の脚本。それからちょうど2か月後の3月9日に放送された第9話「敵の姿」では、至る所に張り巡らされた伏線が、最終回を迎えるにあたり徐々に回収されていった。

 今回UDIラボに運び込まれてきたのは、スーツケースの中から発見された若い女性の遺体。しかも、中堂系(井浦新)の死んだ恋人・糀谷夕希子(橋本真実)の口内にもあった、“赤い金魚”と呼ばれる魚の形をした印が入っていた。これまでに共通の印を持つ遺体は3体見つかっており、UDIラボは連続殺人だと毛利忠治刑事(大倉孝二)に訴えるが、正式な証拠がないと訴えを却下される。それでも三澄ミコト(石原さとみ)たちは、犯人につながるヒントを見つけるため、死因究明を進めた。

 ここで今回明かされた“赤い金魚”事件の犯人について述べる前に、一旦前回の第8話を遡ってみたい。雑居ビルの火災で亡くなった10体の遺体の謎を解明した第8話では、事件と同時進行で、UDIラボに預けられている妻の遺骨を頑なに引き取らない、ごみ屋敷の老人(ミッキー・カーチス)の姿も描かれた。

 同回では、ろくな亭主じゃないから妻が死んだのだと自責の念に駆られていた老人に、神倉は「死ぬのにいい人も悪い人もない。たまたま命を落とすんです。そして私たちはたまたま生きている」と熱弁したのが印象的だったが、実はこのせりふが今回の伏線になっていたのだ。

 本題に戻ると、“赤い金魚”事件の犯人は、前回のビル火災唯一の生存者・高瀬(尾上寛之)。“たまたま生き延びてしまった”高瀬は、アルファベット表を埋めるために殺人を犯してきた人物だった。作家アガサ・クリスティの小説『ABC殺人事件』を彷彿させる設定だが、彼は不気味な笑みを浮かべ、表の最後の欄“A”に「Asunder(バラバラ)」の文字を記入する。

 しかしひとつ気になるのが、表にある各アルファベットの筆跡だ。SNS上でも話題になっているが、それぞれで文字の太さや形が異なっている。もちろん小道具を作った際にたまたま違うスタッフが表を埋めていった可能性はあるが、もしかすると犯人は高瀬だけではなく、複数人おり、最悪26人いる見込みすら立てられる。

 これまで二転三転するストーリーと疾走感で、視聴者の読みを見事裏切ってきた野木脚本。10分拡大で放送される最終回でも、きっと一筋縄ではいかないのであろう。

      

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