新川優愛、観月ありさとの8頭身美女対決にどう挑む? 『櫻子さん』への期待

 ファッションモデル、テレビ番組のMC、そして女優としてマルチな活躍ぶりを見せている新川優愛。『王様のブランチ』(TBS系)のMCを卒業し、本格的に女優としての活躍が期待される中、現在、日曜21時に放送されているドラマ『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(フジテレビ系)に出演している。

 観月ありさが連ドラ主演「26年連続30作品目」の節目となる話題のドラマで、新川は物語のベースとなる自然の森博物館での学芸員補役。変わり者の男性職員たちの中で、紅一点の女性職員として華を添えていることもあり、新川のキャラに期待する視聴者の声も目立つ。そこで今回は、新川の背景を掘り下げつつ、このドラマの見どころを考察していきたい。

 新川優愛は1993年生まれ。子役を育てマネジメントをしている老舗劇団のイメージが強い“劇団東俳”に小学6年生の時に入団し、今でも所属している。2008年に『長男の結婚』(テレビ朝日系)でドラマ初出演を果たし、2010年には『瞬 またたき』で映画デビュー。その年にトップアイドルの登竜門と呼ばれる「ミスマガジン2010」でグランプリを受賞し、青少年たちの高い指示を得る。そして翌年の2011年には中条あやみ、橋爪愛、坂東希と並んで「ミスセブンティーン2011」に選ばれ専属モデルに。「股下80cmの8頭身美女モデル」として、今度は少女たちの憧れの存在となった。また、同年に出演したドラマ『明日の光をつかめ2』(東海テレビ・フジテレビ系)では、新川の清楚なイメージとかけ離れている元レディース総長役を熱演。最近は脇役に徹しているイメージだが、この頃は熱い役も演じていた。

 そして2012年に放送されたAKIRA版『GTO』(関西テレビ、MMJ共同制作/フジテレビ系)。川口春奈、西内まりや、本田翼ら、今のドラマ界を牽引する同世代の若手女優たちと生徒役で共演。初回で自らYシャツを脱ぎ、下着姿で鬼束に抱きついて罠にはめるというシーンは視聴者にインパクトを与え、ブレイク前夜の女優たちのなかで先陣を切った印象だ。そして新川は2015年にセブンティーンを卒業し、non-no専属モデルに。同年、『銭の戦争』(フジテレビ系)や『リスクの神様』(フジテレビ系)ほか、立て続けにドラマに出演。女優業だけでなく『王様のブランチ』の5代目MCにも抜擢された。翌、2016年にも『お義父さんと呼ばせて』(カンテレ・フジテレビ系)、『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』(テレビ朝日系)、『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)と話題作に次々出演し、美しいスタイルからくるどこかSっ気な雰囲気が、女優としての個性して確立されていった。

 そして2017年『王様のブランチ』を卒業し、出演したドラマが『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』。三度の飯より骨を好むという常人離れした趣味を持つドS気質のプロ標本士の九条櫻子(観月ありさ)と、自然の森博物館に勤務する技術補佐員でドM気質である館脇正太郎(藤ヶ谷太輔)がコンビを組まされ、事件現場に残された骨から次々と難事件を解決していく模様を描く。

 新川演じる学芸員補の志倉愛理は、明るくて元気がいい現代っ子で、スタッフルームの男連中の尻を叩く係も担うというムードメーカー的存在。櫻子が大の苦手で恐れているが徐々に彼女のシュールな魅力にハマっていく。人との距離感が近いことで正太郎をドギマギさせ、少しずつ恋の予感も……といった役所だ。

 原作では観月と藤ヶ谷の年齢が20代半ばと高校生という設定なので、変更に疑問視する原作ファンが少なくないのは事実だが、それ以外はいたって好評という印象だ。観月と藤ヶ谷の人気と実力は安定しており、原作ものとあってストーリーも想定内に進んでいくと予想される。そんな中で、視聴率や人気の確変を期待するならば、ドラマ『カルテット』(TBS系)の吉岡里帆ばりに新川のキャラがどこまで弾けるかが重要ではないだろうか。基本、観月と藤ヶ谷のSとMの関係で進んでいくドラマだが、新川の藤ヶ谷に対する冷たい言動もまたSとMの関係を彷彿とさせ、藤ヶ谷の“M”の部分をより際立たせている。Sっ気がある役は、新川にかなりハマっており、今後そんなふたりが恋愛にどう発展していくのか楽しみだ。

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