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藤原竜也×三浦貴大、イメージ覆す演技で好評価! 『リバース』人間ドラマに期待

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 金曜ドラマ『リバース』が始まった。数ある4月期のドラマの中で、確実に良作となる布陣のドラマだと言えるだろう。湊かなえ原作を『夜行観覧車』、『Nのために』を手がけたスタッフたちが手がけ、藤原竜也、戸田恵梨香はじめ演技に定評のある俳優たちが演じる。

 湊かなえ作品の面白さはもちろんだが、ドラマ『夜行観覧車』や『Nのために』は原作を先に読んでいても、原作とは全然違った味わいを楽しめる質の高いドラマだった。「あれ、ちょっとイメージと違う」と思いながらも次第にドラマの物語に引き込まれていき、最後は原作で想定していたイメージとはまったく違う光景を見せられ、いい意味で衝撃を受けた。

 今回も、原作にはない2人のキーパーソン、門脇麦演じる明日香と、武田鉄矢演じるフリージャーナリストの小笠原が、どう物語を動かしていくのかが気になるところである。

 第1話は、藤原竜也演じる「地味でつまらないほど普通の人生を送ってきた」深瀬が、美穂子(戸田恵梨香)という女性に出会い、恋が芽生え、心躍らせる話だった。だが、地味でつまらないはずの彼の人生には、大きな秘密と悲しい過去があった。それは、大学の頃に初めてできた唯一の親友・広沢(小池徹平)をゼミ仲間とのスノボ旅行中に亡くしてしまったことだ。好きなコーヒーを淹れ、広沢が好きだった蜂蜜を見るたび、深瀬の頭には広沢の笑顔が浮かぶ。だが、それと同時に、広沢が死んでしまった時の断片的な記憶ばかりが彼の脳裏に何度もフラッシュバックするのである。

 幸せになろうとする深瀬に、そうはさせないとでも言うかのように、玄関や美穂子の職場に届いた手紙を通して「人殺し」の3文字が突きつけられる。大学の教授の退官祝賀会で再会したゼミのメンバーたち、そして彼らに付きまとうジャーナリストの小笠原の存在によって、封印されていた10年前の事件が動きはじめる。

 なにより注目すべきは、キャスト陣の従来のイメージを覆すその意外性である。

 映画『デスノート』、『カイジ』などのイメージが強い藤原竜也は、「いつもこれでもかという逆境に立たされ叫び足掻きながらも前に進もうとする男」というイメージがどうにも付きまとう。だが、今回は拍子抜けするほど弱い。転がってきたボールを返そうとしてボールをあさっての方向に蹴ってしまって高校生をしらけさせたり、映画館で後ろの席の子供がこぼしたポップコーンを頭からかぶったりと、優しいけれどいろいろとザンネンなのである。『あなたのことはそれほど』における緊張しすぎて息をすることを忘れてしまう東出昌大のように、最近は不器用男子が流行りなのだろうか。この虫も殺せそうにない藤原竜也が、どんな過去を持ち、何とどうやって戦っていくのか。目が離せない。

 そして、主人公・深瀬とは対極のキラキラしたオーラを放っているゼミ仲間を演じる玉森裕太、市原隼人、三浦貴大の3人の好演も期待大だ。なかなか就職が決まらなかった深瀬と広沢(小池徹平)と違い、それぞれ教師、大手商社マン、県議会議員秘書と大学卒業時点で既に輝かしい将来が確約されていた彼らは、学生時代の回想シーンにおいても10年後の現在においても、どこか軽薄そうで今風の若者たちだ。正直すぎて余計なことばかり言ってしまうが、心にもないことは絶対に言わない深瀬と違い、彼らは心にもないだろうことを言い、調子よく話を合わせることができる器用な人間なのである。そして、明らかに何かを、自分たちの保身のために隠し抜こうとしている。

      

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